構造計画研究所 構造計画研究所 SBDプロダクツサービス部
SBDエンジニアリング部

お気軽にお問い
合わせください

構造計画研究所 構造計画研究所

お問い合わせ

COLUMN

技術コラム

過渡熱測定と構造関数 その2 【流体】

2025年10月14日

半導体パッケージの熱的な評価ポイントはジャンクション温度Tjですが、直接測定することはできません。半導体パッケージを構成する材料の熱抵抗と熱容量が分かれば、詳細モデル、あるいはRCモデルのような形で扱うことができ、Tjの過渡応答も計算できます。

本連載では、半導体パッケージの熱抵抗と熱容量を推定する技術である「過渡熱測定」と「構造関数」について説明していきます。

第1回は「過渡熱測定」と「構造関数」の概要を紹介しました。
第2回は「過渡熱測定」の原理について紹介します。



過渡熱測定の原理

過渡熱測定で半導体パッケージの熱抵抗と熱容量を推定する技術のうち、広く使われている規格”JESD51-14”に則って説明していきます1)。

過渡熱測定で使われる原理は、「ダイオードの順方向電圧(VF)は、ジャンクション温度Tjによって変化する(温度依存性を有する)。」というものです(図1)。
この原理を利用して、ダイオードの順方向電圧(VF)を連続的にセンシングすることで、ジャンクション温度Tjの過渡変化を取得することができます。
ここで、VFとTjの関係を示す温度係数(”K-factor”)を事前に取得する必要があります。



図1:ダイオードの電流電圧特性の温度依存性


次回

温度係数(”K-factor”)の説明も含め、過渡熱測定の手順について説明します。

[From K.Sugahara]

参考文献

1) 1) JESD51-14, “Transient Dual Interface Test Method for the Measurement of the Thermal Resistance Junction to Case of Semiconductor Devices with Heat Flow Through a Single Path”, November 2010

第1・第3木曜日配信!
SBDメールマガジンより、
最新の技術コラムをお届けします。

\

Analysis Case
解析事例

Analysis Case
解析事例

キーワード

もっと詳しい条件で検索する 

全体カテゴリ

製品カテゴリ

業種・⽤途

リセット

Topics
トピックス

イベント・セミナー

シミュレーションに関するイベント・セミナー情報をお届けいたします。

もっと見る

トレーニング

SBD製品各種の操作トレーニングを開催しております。

もっと見る

技術コラム

シミュレーションに関する基礎知識や、製品の技術的なノウハウが満載の技術コラムをお届けいたします。

もっと見る

Topics
トピックス

イベント・セミナー

シミュレーションに関するイベント・セミナー情報をお届けいたします。

もっと見る

トレーニング

SBD製品各種の操作トレーニングを開催しております。

もっと見る

技術コラム

シミュレーションに関する基礎知識や、製品の技術的なノウハウが満載の技術コラムをお届けいたします。

もっと見る