前回は 故障モードの抽出 についてご紹介しました。
今回は、抽出した故障モードの「影響解析」についてご紹介します。
故障モードは部品や機器、1つ1つから抽出されるため、おのずとその数は多くなるでしょう。
すべての故障モードに対して対策をうてれば一番ですが、時間・費用などリソース面を考慮すると、限界があるかと思います。
故障モードが上位システムにどのような影響を与えるのか解析し、対策の優先順位を決め、限られたリソースのなかで最大の効果をうむ。
これが影響解析をする目的となります。
COLUMN
技術コラム
【リスクマネジメント】vol.3 影響解析

影響解析も故障モード抽出と同様に、FMEAワークシート上で解析します。そのときのワークシート例が下記になります。

影響解析の範囲はサブシステムやシステムだけでなく、安全性・経済性・環境などにも及びます。
このように故障モードの中には最上位のシステムを超え、社会環境や公衆にまで影響を引き起こすものもあります。
影響を洗い出したら、次はその致命度評価をおこないます。
致命度は厳しさ、発生頻度、検出度から導出されるのですが、それぞれ10段階で評価されます。
下表が厳しさのランク付け例です。

致命度はリスク優先数RPNまたは処置優先度APで表されます。
この致命度を基に対策の優先順位を決定します。

3回にわたり、FMEAの概要をご紹介しました。
次回からは、最新の「AIAG-VDA統合型FMEA」についてご紹介します。
改訂の背景・概要、前段階の追加、RPNとAPの違いなど、規格改訂のポイントをご紹介します。
参考書籍
・小野寺勝重, FMEA手法と実践事例 -品質管理と信頼性、保全性、安全性解析、医療事故防止-, 株式会社日科技連出版社, 2009年
・Automotive Industry Action Group(全米自動車産業協会)、故障モード影響解析-FMEAハンドブック英日対訳版-、一般財団法人日本規格協会、2019年
[From Y. Komiyama]
構造計画研究所は、設計・製造の情報連携を基盤とした品質のデジタルアセット形成、統計的品質管理をトータルに、最適なソフトウェア・ツールとともにご支援することで、IATF16949 で要求されるグローバル基準の不具合未然防止と継続的改善を目指すお客様をサポートしております。
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