構造計画研究所 構造計画研究所 SBDプロダクツサービス部
SBDエンジニアリング部

お気軽にお問い
合わせください

構造計画研究所 構造計画研究所

お問い合わせ

COLUMN

技術コラム

【構造】メッシュについての基礎知識 第2回 六面体1次要素編

2024年04月16日

六面体要素について

六面体形状の要素になります。ヘキサメッシュという呼び方もあります。
前回紹介した四面体要素と比較して、少ない要素数・節点数で形状を表現できるという特徴があります。




一方で、六面体要素は四面体要素に比べて表現できる形状に制限があります。
また、自動メッシュ生成技術についても四面体要素に比べて進んでおらず、作成手法の選択や3DCADモデルの修正等、メッシュの作成者の技術が必要になります。



<六面体メッシュ作成例>スイープメッシュ
スイープメッシュでは二次元平面に四角形メッシュを作成し、それを3次元に押し出すことで六面体メッシュを作成します。



六面体一次要素

六面体1次要素は六面体の各頂点に節点を持つ要素です。
四面体1次要素に比べてせん断ロッキングなどの影響が少なく、精度良く計算できます。




今回のコラムでは前回と同様の解析を六面体一次要素で実施し、四面体要素を使用した解析の結果と比較を行いたいと思います。

四面体要素と六面体1次要素の計算結果の比較

・解析モデル<再掲>
今回の検証では以下の梁のモデルで静解析を実施しました。

検証に使用したソフト:3DEXPERIENCE Works Simulation
高さ:20 mm 幅:20 mm 長さ:300 mm
ヤング率:20500 MPa 荷重:100N



要素サイズについては以下のケースを実施しました。

<四面体要素>



<六面体要素>



・解析結果
それぞれのケースの結果は以下になります。







・結果評論
検証結果から、六面体1次要素はロッキング影響を受けにくく、四面体一次要素と比較して、精度の高い結果になることがわかりました。
一方で、理論解と比較した場合精度は
四面体2次要素>六面体1次要素>四面体1次要素
となることがわかりました。
自動メッシュで作成できるというメリットもあるので、線形静解析の場合は、四面体2次要素を選択することがベターであると考えることができます。


まとめ

今回のコラムでは六面体1次要素について説明しました。
今回の検証結果を見ると「四面体2次要素が万能な要素なのでは?」と感じるかと思いますが、「接触」や「大変形」を考慮した非線形解析を行う際に「2次」でモデル化を行うことが計算精度を悪くする場合があります。
次回は、この非線形解析を行う際の要素選択について解説させていただきます。

[From K.Tsukidashi]

第1・第3木曜日配信!
SBDメールマガジンより、
最新の技術コラムをお届けします。

\

Analysis Case
解析事例

Analysis Case
解析事例

キーワード

もっと詳しい条件で検索する 

全体カテゴリ

製品カテゴリ

業種・⽤途

リセット

Topics
トピックス

イベント・セミナー

シミュレーションに関するイベント・セミナー情報をお届けいたします。

もっと見る

トレーニング

SBD製品各種の操作トレーニングを開催しております。

もっと見る

技術コラム

シミュレーションに関する基礎知識や、製品の技術的なノウハウが満載の技術コラムをお届けいたします。

もっと見る

Topics
トピックス

イベント・セミナー

シミュレーションに関するイベント・セミナー情報をお届けいたします。

もっと見る

トレーニング

SBD製品各種の操作トレーニングを開催しております。

もっと見る

技術コラム

シミュレーションに関する基礎知識や、製品の技術的なノウハウが満載の技術コラムをお届けいたします。

もっと見る