はじめに
近年、電気自動車の普及が進んでおり、Teslaや日産の電気自動車が走っているのをよく見かけます。街中には充電ポートも見受けられるようになりました。
電気自動車の充電についてですが、高出力であるほど短時間で充電が終わります(急速充電)。例えば、Tesla Model Sの急速充電(スーパーチャージャー)は最大250kWで充電でき、所要時間は20分もかかりません*(1)。
ただし、急速充電には充電ガンの効率的な放熱設計が必要となります。高出力での充電になるほどジュール発熱が増大し、充電効率の低下、部品の損傷や火傷の危険があるためです。
そこで今回は、Simcenter FLOEFDを用いて充電ガンの熱流体解析を行い、冷却の効果を検討した事例を紹介いたします。