体制構築と業務プロセスの策定
電子機器に向けたCAEの有効利用は難しい。
電子技術者の視点からCAEの導入を進める中で、機械系と電気系の技術者間の連携に課題がある。
大きな組織になればなるほど、業務の細分化がなされている影響で、お互いの技術には踏み入ってはいけない空気が漂うものである。
発熱側の半導体を搭載したプリント基板から放熱側の筐体への伝熱経路の検証は分断されることになり、シームレスな業務連携による明確な判断がされていないのである。
これらすべての問題解決への核心は、実験と解析を同時並行で進める体制構築や、CAEによる設計をオンライン化した業務プロセスの策定であり、CAEの導入した量産効果を定量的に導き出すことである。