お気軽にお問い
解析について、よくお問合せ頂くご質問や素朴な疑問をご紹介いたします！
今回は、「構造解析の対称モデルとは？」についてのご質問となります。ご参照ください。
（ご質問）
「構造解析の対称モデル」を利用すると便利ですよと聞きました。
よくわかりません？教えてください！
（ご説明）
構造解析にて、形状が対称で、なおかつ荷重条件や拘束条件などの解析条件も対称と想定できる場合に解析モデルを１／２対称モデルや１／４対称モデルなどの切り出しモデルにすることができ、計算時間短縮など効率よく便利に解析実施することができます。
詳細について、これより、ご説明いたしましょう。
具体的な例として、下図の場合を考えてみましょう。
このモデルは、下記の状況のため１／４対称と考えることができます。
①形状が、ＸＹ平面に対して対称（左右対称）、ＸＺ平面に対して対称（上下対称）で１／４対称。
②拘束条件が、両サイドの円形部を固定で、 同様に１／４対称。
③荷重条件が、先端の四角形部に引張り力で、同様に１／４対称。
この場合には、「解析モデルを１／４モデル」とした切り出しモデルとすることができます。
ただし、切り出し面に対称拘束条件（断面方向を拘束）を追加する必要があります。
また、荷重面が１／４になるため設定荷重も１／４の値にする必要があります。
これによりフルモデルと同等の解析結果を得ることができます。
メリットとしては、計算領域が１／４となるためメッシュ量が減り計算時間が大幅に短縮できます。
また、対称拘束を設定することで自由度を拘束できるため安定的に解析することができます。
