こんにちは。CAEシロートのシローです。
今回は、CAE導入初期から活用に至るまでの苦労と、それを乗り越えるきっかけとなった経験についてお話しします。
COLUMN
ユーザーコラム
CAEエンジニアの応援歌 vol.22「シロート精神で挑むCAE活用記②」
CAEユーザーの存在の大きさ
前回の記事でも触れましたが、私は主に社外から情報を集め、CAEの使い方や活用方法を模索していました。
特に同業他社の活用事例は非常に参考になり、「他社はすでにシミュレーション技術を取り入れています」と社内に伝えると、ようやく耳を傾けてもらえる場面もありました。
検討を1人で進めていた私にとって、他社のCAEユーザーとの交流は大きな支えでした。
社内では共感を得られない悩みでも、同じような苦労をしている方々とは分かち合える。
自分だけが孤軍奮闘しているわけではないと知ることが、続ける力になったのです。
シミュレーションはあくまでも計算結果。答えは自分で出す
CAEを使っていると、計算結果と実験結果が合わないことがよくあります。
特に導入初期は、「自分のモデル設計が悪いのか?」「3Dデータの不備か?」「物性値の設定が正しいのか?」と試行錯誤の連続でした。
ある程度結果が出るようになっても、実験に近づけようと精度を追い求めるあまり、行き詰まってしまった時期もあります。
そんな時、上司から「実験と解析を一致させること自体が目的ではない。相関が取れていれば十分に活用できる」という助言を受けました。
確かに、結果の傾向さえ捉えられれば、仮説検証や判断材料としてCAEを使うことはできる。
私は現場で実現象を数多く見てきた経験を活かし、仮説を立てて検証・考察するプロセスにCAEを組み込むことで、より説得力を持ってスピーディーに物事を進められるようになりました。
(もちろん、最低限の精度確保は欠かせないので、今も日々シロートなりに精度向上を学び続けています。)
この経験は、その後に取り組んだ他のデジタルツール導入にも役立ちました。
どんなに優れたツールでも、それをどう活かすかを決めるのは人間です。
自分たちはどうありたいのか、そのためにどの場面でどう使うのか――そこを明確にすることが、今でも私が重視しているポイントです。
――こうしてCAEを何とか活用できるようになりましたが、当時はまだほぼ一人での試行錯誤。
次回は、社内メンバーをどう巻き込んでいったかについてお話しします。
[ 2025.12.18 from シロー ]
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