CAEエンジニアの応援歌　vol.21「シロート精神で挑むCAE活用記①」

2025年12月04日

はじめに

はじめまして。ペンネームは“シロー”。

製造業の現場でCAEに出会い、「シロート精神」で取り組むCAEエンジニアです。

この度、執筆の依頼をいただき、もともと依頼を断るのが苦手な性格もあって、今回筆をとることになりました。

趣味はキャンプで、PCやスマホを手放し、時間を気にせず過ごすアナログ生活を楽しんでいます。

本投稿の狙い

CAE導入から活用までを進める中で、私は孤独や苦労を強く感じてきました。

しかし、その先には成果や喜び、そして数々の失敗から得られた学びもありました。

今回はそれらを同じ立場の方と共有したく、記事を書くことにしました。

全体は数回に分け、CAEソフト導入から初期の試行錯誤、社内外を巻き込んだ活用推進、そして最後にまとめ、という流れでお届けします。

これからCAEに挑戦する方や、同じような悩みを抱える方にとって、一歩踏み出すヒントや励みになれば幸いです。

CAE・構造計画研究所様との出会い

社内の公募でシミュレーション技術の導入検討プロジェクトに手を挙げた私は、CAEの知識も経験も全くない“シロート”でした。

これまでの生産テストやスケールアップ中心の工業化検討では、基本実験ベースの検討となりスピードや精度に限界があると痛感し、新たなアプローチを模索することを決意。

その候補の一つが「Particleworks」で、構造計画研究所様の無料体験セミナーに参加したのが出発点でした。

Particleworks導入

当時、社内にはCAEに詳しい人材はおらず、孤立した環境でのスタートでした。

そこでまずはできることとして、他社のCAE事例やセミナー、体験会で徹底的に情報収集。

自社の強みである「スピード開発」を活かすべく、ボトムアップでの提案を構想しました。

残念ながら専任としての配置は認められず、通常業務と並行してCAE検討を進めることに。

それでも注目されない状況の中で、Particleworksの習得と活用を始めました。

――スピードと精度、その両立を実現する第一歩は、ここから始まったのです。

[ 2025/12/4 from シロー ]