メールマガジンバックナンバー Vol.316
「CAE教育」
SBDが毎週木曜日に無料で発行する、「SBDメールマガジン」の過去送信分のバックナンバーです。
S.B.D. MAIL MAGAZINE 2009-07-09<Thu> [Vol.316]
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┃S.B.D. MAIL MAGAZINE 2009-07-09 [Vol.316] ┃
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昨日、「中部ものづくり研究会」と称する、製造業の設計者の集いに参加し
てきました。
「世の中では景気が底を打ったと言っているが、全くそんなことはない」
「プリウスのラインだけが忙しいが、後は閑古鳥が鳴いている」
などと、現場の生の声が聞けて、とても有意義でしたが、「国からの補助金
が出るので、社員の教育に熱が入っている」という話にピンと来ました。
最近は、景気対策と称して、国が補助金のバラマキをしている。まるで節分
の豆まきのようで、これを拾いに行かない手はない、ということだそうです。
でも、教育をしようとしても新しいことで無いと補助金対象にならないし、
講師を外部から呼ぶとお金が掛って、せっかく貰える補助金が飛んでしまう、
とあれこれ悩みは複雑です。
社員に休みを取らせる代わりに、会社に出て来ていただいて、新しい技術を
習得して貰うと言うのは、国の技術力、産業界の底力アップには有効なので、
税金を使って奨励するのは正しいことだと思います。
しかし、制度から入るお国の政策は、時に間違って運用されるようです。
ある社の社員は、外部講師を雇うと高いので、ブラジル人の社員からポルト
ガル語を教わって補助金対象にしている、と話してくれました。
でも、このポルトガル語って、習得して何に使うんだろう??とも。
そこで、いっそのこと、ポルトガル語よりCAEを習得したら如何でしょう、
と提案したくなりました。私たちSBDの技術者が貴社に出向いて無償でお
教えしますので、この機会にCAEを習得し、さらに補助金も貰えたらこん
なに良いことは無いでしょう。
景気が良くなってゆとりが出てきたら、その時に弊社からCAEを買ってい
ただくことを検討して貰えば結構です、と。
弊社では、このメルマガの巻末にあるように、各種のセミナーをやっており
ます。セミナーによっては、貴社に出向いて行っても構いません。
読者の皆さまで、この機会にCAEを広めたい、正しい使い方を再教育した
いと言う方がおりましたら、是非ともご連絡ください。
このメルマガ編集局が、誠意を持って対応いたします。
[ 2009.07.09 from T.Sumiya ]
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技術彙報
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□【構造】金属材料と構造解析 Vol.2
■鋼のヤング率
こんにちは、T.N.です。前回、鋼のヤング率は強度によらず、ほぼ206GPa前
後というお話をしました。
ところで金属材料の弾性とはどういう現象でしょうか。
それを考えると鋼の強度に関わらず弾性率が一定な理由が分かってきます。
鋼の結晶構造は体心立方(bcc)構造をしています。立方体の頂点と中心にFe原
子が配置されている構造です。弾性の物理現象とは力を加えてFe原子の間の
距離を無理やり広げているのです。
つまり、Feの原子間力で決まってしまいます。マルテンサイトのような硬い
鋼でもフェライトのような軟らかい鋼でも結晶構造はほぼ同じなので、ヤン
グ率は強度によらずほぼ同じというわけです。
では全く変わらないのかというと実はそうではありません。単結晶の鉄は引
っ張る方向によって131GPa~277GPaとヤング率が違います。立方体の直辺方
向か対角線方向かによってFe原子の距離が違いますからヤング率も変わって
くるわけです。通常の鋼は多結晶体なので、様々な方向のヤング率が平均化
されています。そのため、ほぼ206GPa前後です。
ところが特殊な鋼では、多結晶体の方向がランダムではなく、特定方向に揃え
られたものがあります。深絞り用鋼板は純鉄に近い成分でかなり軟らかい鋼で
すが、結晶粒が揃うように製造されるため、中には230MPa近いヤング率のもの
もあります。
【予告】次回は金属の強度について
[ 2009.07.09 from T.N. ]
□【熱流体】FloTHERMだいすきクラブ Vol.27
■ヒートシンクのコンパクトモデル
ヒートシンクの形状をベースとフィンの部分に分けて考えます。ベースにつ
いては、そのまま形状を表現します。フィンの部分は、流れの抵抗体として
単一ブロックで表現します。
流れの抵抗体には、流量と圧力損失の特性を、熱に関しては、ベースの上面
に、流量と熱抵抗の特性をそれぞれ定義します。
はじめに詳細モデルを作成して、流量を変えた場合の、圧力損失と熱抵抗を
解析する必要があります。
FloTHERMには、ヒートシンクのコンパクトモデルを内部で自動的に作成する
機能があります。
[ 2009.07.09 from Y.Iijima ]
□【樹脂流動】樹脂猫の手も借りたい Vol.58
■連載●Autodesk Moldflow Tips 12
先日「大人のソナタ」を見ていましたら、癒しの犬猫特集をしていました。
CM撮影で人間の言うことを聞く猫を育てるというお話だったり、猫に嫌われ
る人は「近づくなホルモン?」を分泌していて、それに猫が反応しているか
らだ!といった内容がおもしろかったです。
→満員電車で不快な気分になるのは、乗客それぞれがこの「近づくな」ホル
モンを出しているからだ!という例えを紹介していました。
もっともおもしろかったのは、養老孟司先生の「バカの壁」ならぬ「猫バカ
の壁」?でした(笑)
先生が飼っている猫の名前は"まる"君(スコティッシュフォールド)。
巨大な茶色白猫さんです。
先生は番組の中で、以前猿を飼っていたとき、その猿が子猫を抱いて離さな
かったことから、ほ乳類は動物に触ることが好き。というお話をしていまし
た。やはり癒しなんですかねぇ......。
では本題だニャン。Λ Λ
(=^-^=)
Autodesk Moldflow Insightで便利な機能にマクロがあります。
作業を記録して繰り返し作業などに使えますが、既に公開されている
サンプルマクロを使うこともできます。
旧Moldflow Webにユーザー様向けにサンプルが公開されています。
例えば、現在のディスカッションフォーラム(英語)にも紹介されています
が、中立面やFusionでモデルの肉厚(プロパティ)を増減するマクロです。
122305ThickAddition.zip
http://discussion.autodesk.com/forums/thread.jspa?threadID=729968&tstart=0
ダウンロードしたら、My AMI 2010 Projectsのscripts等に保存(解凍)し
ておきましょう。
操作方法は簡単です。
(1)Fusionメッシュのモデルを作成しておきます。
→予め肉厚をプロパティで確認しておいてください。
肉厚変更を行いたいメッシュを最初に指定します。
(2)VBSを実行します。
AMIの「ツール」→「マクロ再生」で解凍した.VBSを指定します。
(3)ダイアログボックスに増減を入力します。
例えば、肉厚5mmのモデルであれば、2mmと入力すると指定した場所が7mmに変
更されます。
同様に4mmや6.5mmといった変更する場所を連続指定することで簡単に肉厚を変
えることができます。
他社の解析ソフトでは、このようなことをする場合、CADで再度モデルを修正
する必要がありますが、AMIではご紹介したマクロを使用することで、増減し
たモデルを解析し、簡単に比較するすることができます。
残念ながら旧Moldflow Community Center(MCC)が9月末で終了します。
AMIユーザー様はいまのうちに入手しておいた方がいいですヨ!
[ 2009.07.09 from S.Maeda ]
+++ マイダスで構造解析はじめました Vol. 16 +++++++++++++++++++++++++++
■結果検証も大事!
皆さん、こんにちは SBDの小熊です。
先の設計製造ソリューション展では、多くの方に弊社ブースにお越し頂きまし
てありがとうございました。
さて、皆さんはCAE導入の際に検討項目として重視するところは何でしょうか?
多くの方は解析機能、精度、操作性、価格等になるかと思います。
それらに加えて解析精度を検証する機能があるかも着目しておくと良いでしょう。
正しい解析条件でもメッシュの細かさ1つで解が変わってしまうのが有限要素法
です。
では、メッシュによる離散化誤差を確認・軽減するのに便利な機能は何でしょう?
アダプティブ法やエネルギーノルム誤差、節点応力と要素応力表示、アスペクト
比、ヤコビアンチェック等の機能が挙げられると思います。
多くのCAEやmidas NFXには上記の機能が搭載されています。
お使いのCAEにこれらの機能があるか確認してみてください。
[ 2009.07.09 from N.Oguma ]
+++ 統計のあれこれ Vol.31 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
■母子加算と有意差
こんにちは、行武です。先月、「母子加算」に関する法案の話がありました。
これは、生活保護を受けるひとり親世帯に昨年度まで支給されていたもので、
この制度を再度復活させるため、野党が生活保護法改正案を参院に提出し、可
決されました(以下、6/24に配信された毎日新聞から引用しています)。
東京23区では、毎月およそ2万3千円が加算されていましたが、今年4月から廃止
され、現在では、就労世帯などに「ひとり親世帯就労促進費」として、最高で
月に1万円が支給されています。
厚生労働省が廃止の根拠としたのは、社会保障審議会の専門委員会の報告書で
す(2004年12月)。生活保護受給母子世帯と、受給していない一般母子世帯を
比較し、保護基準が一般母子世帯の消費支出額より高いことなどから「母子加
算は必ずしも妥当とは言えない」としています。
専門委の委員長を務めた岩田正美・日本女子大教授の話によると、一般母子世
帯で子供1人の場合のサンプル数が32世帯など、サンプル数が少ないことなどか
ら「廃止とまでは報告書に書けなかった」そうです。
ひとり親の生活保護受給家庭は約10万世帯、ひとり親家庭は全国で約230万世帯
以上あるそうですが、この調査で使用されたサンプル数というのは、どうやら
統計的に十分な数を集めたとは言いがたいものだったようです。
現に厚生労働省は「(保護基準と一般母子世帯の消費支出額の差が)統計的に
有意か確認できない」と議員の質問に回答しています。有意とは、「消費支出
額に意味のある差を認めることができなかった」ということです。
厚生労働省は、社会保障審議会の報告書のみで、母子加算の廃止を決めたので
はないのかもしれませんが、統計に関しては、正しい調査が必要だったと思い
ます。
もしかしたら、予算を減らしたいという思惑が最初からあって、その思惑に有
利なデータがあったため、それを利用したのかもしれませんね。「統計を正し
く使わなければ意味がない」ということをあらためて認識しました。
さて、先日組織変更がありまして、私はSBD営業部に配属となりました。今後
も統計について、あれこれ話していければと思っています。どうぞよろしく
お願いいたします。
[ 2009.7.9 from S.Yukutake ]
+++ 品質とリスクをマネジメントする Vol.8 +++++++++++++++++++++++++++++
■FMEAとCAE
お客様にCAEを導入している目的を問うと様々な答えが返ってきます。
その中でも時折耳にするのは、マネージャあるいは導入推進の立場にある方か
らの声で、
「設計者は、そもそもなぜCAEをやっているのかがわかっていない」
という声です。
逆にマネージャの方や導入推進の方々に、
「CAEによる目標や何年後にどうなっていたいか?」を聞くと、たいていの場合
は考え込んでしまうシーンに出くわすことも事実多いのです。
よくあるCAE導入目的のパターンは
・品質向上
・開発効率の向上
・試作費の削減
などですが、いずれも具体的数値に落とし込むのは一筋縄ではいかないようです。
FMEAでは、部品や機器の故障モードが後工程やエンドユーザ、時には社会という
ものに対してどのような影響を及ぼすかを列挙し「限られた時間と経営資源でど
う手を打つべきか」を明確にしていきます。
打ち手としては、検証試験の実施、業務プロセス改善、取扱説明書での警告など
様々なものが考えられますが、当然「CAEによる事前検証」という項目もあるは
ずです。
FMEAとCAE(の目的や使いどころ)をうまく連携させることで、「潜在リスクを
市場に出さない」ためのCAEの位置付けがはっきりしてくるのではないかと思い
ます。
東京(8/5)大阪(8/6)体験セミナー →
http://www.kke.co.jp/dyadem/seminar.html
『DYADEM製品紹介サイト』→http://www.kke.co.jp/dyadem/index.html
[ 2009.07.09 from S.Takahira ]
+++ ユーザーフレンドパーク Vol.57 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
■わからないこと:その3
みなさん、こんにちは。
今回のわからないネタは接触熱抵抗です。
物体の上に物体をのせるときはどうなっているのか?
たとえばCPUの上にヒートシンクをとりつけるとき。
CAD上では完全に接触して描いていると思います。
でも、すべての面で接触しているわけではありませんよね。
小さな隙間があるはずです。
だからこそ、現実にはあえて熱伝導率の小さいグリースを塗って
空気の隙間をつくらないようにします。
グリースの熱伝導率が小さくても、空気よりは
ましでしょう、という考えです。空気は断熱材みたいなものですから。
(熱伝導率が大きいグリースもありますが、やや高価です。)
それはともかく、こういった接触熱抵抗は汎用的に
求めることはできません。
伝熱ハンドブックをみると、接触熱抵抗を求める式は
記載されています。しかし、
(真の接触面積-みかけ上の接触面積)
という項があり、真の接触面積なんてわからないじゃん!
ということで、結局使えません。
インターネットで検索をかけると接触熱抵抗を測定する装置も
少しだけでてきます。しかし、これは仕様がかなり限定されます。
知りたい箇所の接触熱抵抗がこれで測定できるのであれば
使ってもいいと思います。ただし、高いです。
ということで、これも完璧な取り扱い方法というのが
みつかりません。ただ、経験的に「これぐらいかな?」というのは
何となくわかります。前回の消費電力よりは経験が役に立ちます。
(これも経験的な話ですが)
どれくらいかまったくわからない場合は、とりあえずオーダーをかえて
計算させてみると傾向がつかめてくるのでやってみてはどうでしょう。
ではまた来週。
[ 2009.07.09 from Kajita ]
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[ 2009.07.09 from R.Kamachi ]
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●編集後記
暑くなってきて職場のエアコンもフル稼働ですが、寒く感じることがあります。
男女の体感温度の違いは最大8℃とも言われています。その中で靴下の有無の
影響は大きいようですが、男性が素足になるには色々問題がありそうですね。
[ 2009.07.09 from R.Kamachi ]
<SBDプロダクト>
○midasNFX -------------------------------------構造解析
○SolidWorks(Flow)Simulation -----------------構造(熱流体)解析
○Femap with NX Nastran ------------------------構造解析
○ANSYS DesignSpace-----------------------------構造解析
○FloEFD ---------------------------------------熱流体解析
○FloTHERM -------------------------------------電子機器専用熱流体解析
○Autodesk Moldflow ----------------------------プラスチック充填解析
○Minitab --------------------------------------統計解析
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