メールマガジンバックナンバー Vol.269
「ものづくり大国ニッポンの将来」
SBDが毎週木曜日に無料で発行する、「SBDメールマガジン」の過去送信分のバックナンバーです。
S.B.D. MAIL MAGAZINE 2008-07-24<Thu> [Vol.269]
┃S.B.D. MAIL MAGAZINE 2008-07-24
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┃KOZO KEIKAKU ENGINEERING Inc. http://www.sbd.jp
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私が子供の時、学校で教わったのは、日本は加工貿易で儲けているということで
した。海外から安く原材料を輸入し、それに工場で付加価値をつけて再度海外に
輸出することで国が豊かになるのだと教わりました。
『ものづくり大国ニッポン』と言いますが、この加工技術は、日本が世界一で、
何故ならば日本人は手先が器用だから、というように教わった記憶があります。
手先が器用かどうかは知りませんが、昔の日本人は、良く勉強し、努力して世界
一の技術を築いてきたのだと思います。
それが、数ヶ月前にトヨタの渡辺社長が『潮目は変わった』というコメントを出
しました。渡辺社長が言わんとすることは、私の解釈とは違うのかもしれません
が、私にも、ここ数年で日本は今まで経験したこともない変革時期を迎えている
のだという実感がしています。
まず、1990年に右肩上がりの経済成長が終わりました。
それまでは、物価も給料も、土地も必ず上がるもの。借金をしたもの勝ちと言わ
れた時代が終わりました。
2006年に日本の人口がピークを打ち、その後、自動車の登録数もピークを打
ちました。今まで、税金を投入して道路を造りまくって来たのが、自動車の数が
減って来たらどうするのでしょう。
そして、原油や鉱石が高くなって加工貿易が終わりました。
今まで安い材料を買って来て、付加価値を付けた者がお金持ちになれたのですが、
今度は、材料を持っている者が、それを高く売りつけることで儲ける時代になり
ました。
加工するための労働力や、機械はいくらでも供給されます。ご飯さえ食べれば、
人間は手足を動かしますし、老いても子供を作って若い世代に交代することも出
来ます。ただし、地球上の資源は有限で、底をつくことが見えてくれば、必要な
人はいくらお金を出しても買いますよね。
同じ新興国でも、資源の少ない中国やインドの株が下がって、ロシアやブラジル、
南アフリカの株が上がっているのは、それを如実に表しています。
そうなると、資源を持たない、我ら日本人はどうしたら良いのでしょうか?考え
ると暗くなります。最近、頻繁に起きる通り魔殺人事件や家族同士の殺し合い、
荒川沖、秋葉原、埼玉、八王子と毎日のように続くこのようなニュースを見てい
ると、この国の将来はどうなるのか、本当に心配になります。
そして、このような話題を、勉強嫌いな息子や娘の前ですると、次第と険悪な雰
囲気になっていき、怖くなって途中でやめます。
明日のニュースに、自分たちが出ないようにと。。。
最近、暗いニュースが多いので、こんな話題になってしまいました。
だからと言って、日本に将来が無いとは私は思いません。
21世紀はアジアの時代と言われるように、日本にはGDPが毎年10%も成長
する国が隣接しています。今日の日経に出ていました。「日本企業の稼ぎ先、ア
ジアが初めて米州を抜く」
アジアをただ稼ぎ先として考えるだけでなく、数ある先進国の中でもアジアの国
々と共に成長することを望める国は日本だけかも知れません。
もし、夏休みで、ちょっと日常を離れられたら、ビールでも飲みながら、このよ
うな長期的なことを考えてみたら楽しいな、と思います。
[ 2008.07.24 from T.Sumiya ]
---今週の目次---------------------------
◇◆ひろこの部屋リターンズ Vol.19
エラーの対処●メッシュ作成時のエラー
◇◆統計のあれこれ Vol.11
●正規分布
◇◆樹脂猫の手も借りたい Vol.17
MPI Ver6.2●マクロ?機能
◇◆ユーザーフレンドパーク Vol.20
●解析ノウハウとは
◇◆イベント情報
早期割引あり●「実験データとCAE活用による疲労強度評価特訓講座」
... ひろこの部屋 リターンズ Vol.19 .............................................
エラーの対処●メッシュ作成時のエラー
こんにちは、ひろこです。春に出産した友達の家に遊びに行きました。赤ん坊は
泣くのが仕事と言いますが、24時間接している母親には鳴き声が大分こたえるよ
うです。何が原因で泣いているのか話せないので思い当たる対策を手当たりしだ
い行っているようですが、それでも泣きやまないときは母親も泣き出すのだとか。
さて、解析中に表示されるエラーメッセージも原因が分かりづらいことが多いの
ではないでしょうか。今回はメッシュ作成に失敗した時の原因と対処法をご紹介
します。
メッシュ作成に失敗する主な原因としては3つ考えられます。ひとつは、メッシュ
を作成する部品自体が不完全な場合です。つまり、インポートファイルの変換で
面落ちや不正面が発生し、CADデータが不完全な状態です。この場合メッシュ機
能をで駆使しても成功することはないので、アウトプットのファイル形式をかえ
たり、面落ちするような細かい形状を抑制するなどの対処が必要です。
その他、設定したメッシュサイズより極端に小さい形状があり失敗する場合と、
メッシュ数が多すぎてメモリーが足りないということがあります。このふたつの
現象は表裏の関係として発生することも少なくありません。つまり、微小形状を
認識させるためにメッシュを細かくしたらメモリーが不足してしまうということ
です。この時は、ローカルメッシュを使ってサイズを変更しながらメッシュ作成
できるサイズを探すか解析モデルの形
状を簡略化する必要があります。
またアセンブリモデルではインポートの不備かメッシュサイズによる問題か判別
しづらい場合もあります。こんな時はメッシュ作成が失敗している部品だけを取
り出して一部品でメッシュ作成を試してください。ここで問題が発生しない場合
は、メッシュサイズが原因になります。成功したメッシュサイズを参考にローカ
ルメッシュを作成してください。
最後にどうしても切れない時は「メッシュが切れない!」と叫んでみてください。
メッシュが切れないことに変わりはありませんが少しだけ肩の力が抜けて楽にな
れますよ。
[ 2008.07.24 from H.Horiuchi]
... 統計のあれこれ Vol.11 .............................................
●正規分布
こんにちは、行武です。統計的推測とは、結局、いま手元にあるデータの母集団
がどの分布に従っているのかを見つけ出すことに他なりません。多くの場合、そ
の分布は正規分布になります。
正規分布の形状は釣鐘型です。お寺の鐘楼につるしてある鐘を真正面から見た形
と似ています。正規分布を形作るパラメータ(いわゆる統計量)は、平均と標準
偏差です。
平均は位置のパラメータともいわれています。標準偏差はばらつきのパラメータ
です。この2つさえあれば、正規分布の形は決まります。
標準偏差が大きいということは、ばらつきが大きいということになります。標準
偏差の大きさにもよりますので全く正確ではありませんが、標準偏差が大きな正
規分布は、富士山を正面から見た形に似ています。釣鐘をぺちゃんこにした形と
いった方がいいでしょうか。
一方、標準偏差が小さいということは、ばらつきが小さいということになります。
標準偏差が小さな正規分布は尖っており、その形状は東京タワーやエッフェル塔
に近いといえます。
正規分布であれば、その平均や標準偏差の大きさがどうであれ、理論上、以下の
性質を持っています。
・平均±1標準偏差の範囲には、データの約68%が入ります
・平均±2標準偏差の範囲には、データの約95%が入ります
・平均±3標準偏差の範囲には、データの約99.7%が入ります
この性質は面白いですね。実は、この性質を活かした統計量を私たちは随分と前
から知っています。それは、偏差値です。偏差値は、正規分布を利用した統計量
の一つです。次回は、偏差値について考えてみたいと思います。
[ 2008.07.24 from S.Yukutake ]
... 樹脂猫の手も借りたい Vol.17 ...................................................
MPI Ver6.2●マクロ?機能
先週の金曜ロードショーでとなりのトトロをやっていましたが、今回はネコバス
ではなくて真っ黒くろすけのお話です。真っ黒くろすけは「ススワタリ」という
生き物で、古い家を埃やススだらけ?にしてしまいます。田舎の祖父母が住んで
いた場所があんな風景でしたので、真っ黒くろすけがどこかにいたのかもしれま
せん。ちなみに千と千尋の神隠しにも、手足つきで登場しているんですよね。
では本題だニャン。Λ Λ
(=^-^=)
MPIには便利な機能として、真っ黒..じゃなかったマクロ(笑)があります。
例えば複数のスタディに同じ成形条件を繰り返し定義する場合、1回操作の記録
をマクロにとって各スタディで実行すれば、毎回同じ設定をしなくてもいいこと
になります。
先日大阪で開催されたMoldflowさんの「ものづくり予知能力セミナー APIの活
用術」にて、MPI上でMPAのような閾値を設定して3色で評価したり、
MS-office2007との連成でランナーを自動作図したり、自動でバッチ処理を行う
事例が紹介されました。ご興味のあるユーザー様はMCCのMacro Exchangeを参照
してください。
[ 2008.07.24 from S.Maeda ]
... ユーザーフレンドパーク Vol.20 ................................................
●解析ノウハウとは
最近密かに「流動解析」技術がテレビや雑誌などで注目されているようで、それ
らの情報を耳にすることがあります。その題材は競泳界の水着です。大きな話題
ですよね。
某ソフトウェアメーカは「Speedo社の水着開発は当社のソフトで行われました」
と大々的に宣伝しています。販売する側としては絶好のPRチャンスでしょう。ま
た、テレビなどでは、Speedo社が航空業界の流体解析専門家を採用し、流体抵抗
低減を目指して流動解析を駆使した、と見栄えの良い解析結果を示しています。
しかし、私もそうですが、SBDに携わっている人間としては「一体どういったア
プローチでどのような解析を行い、その結果をどのように評価したのだろうか」
と、実務レベルの方に興味が向きませんか?まぁ、一つの職業病でしょうか。
ただ、そのような情報はまず我々の耳には入らないでしょう(あくまで私の想像
ですが)。なぜなら、既に開発した製品は実際に世の中に出回っているわけで、
それを細かく分析すればその製品自体の性能は丸裸になります。ただ、Speedo社
では当然次の新製品開発を進めているわけで、その製品開発技術や思想は次世代
でもシェアを伸ばせるかの重要な鍵となります。つまり、現代では解析技術は製
品の付加価値を握るノウハウに成り得るわけです。
といった訳でそのような情報入手は諦めるとして、別の視点でそれら情報番組を
見直すと、話を端的にかつ分かりやすく説明し、聞く側に「すごい技術だなぁ」
と印象づけられるプレゼンはさすがメディアの専門技術。これはこれで、とても
いい勉強になりますよ。
[ 2008.07.24 from TomTom ]
... イベント情報 ........................................................................
『実験データとCAE活用による疲労強度評価特訓講座』
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製品の疲労強度を設計段階で検討で来ていますか?
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●統計解析ソフトMinitab紹介セミナー●東京で毎月開催中!
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[ 2008.07.24 from E.Kawamura ]
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●編集後記
ノートPCを手に入れました。デザイン性に心を奪われてMacBook airをレンタル
したのですが、LANケーブルを差し込めなかったりノーツシステムが使えなかっ
たりなど、仕事で使う上では高いハードルがいくつもあるようです。Macファン
の皆さん、会社で使える裏ワザ、いろいろ教えてくださーい!
[ 2008.07.24 from E.Kawamura ]
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