メールマガジンバックナンバー Vol.250
「新連載!産学ブリッジ研究紹介」
SBDが毎週木曜日に無料で発行する、「SBDメールマガジン」の過去送信分のバックナンバーです。
S.B.D. MAIL MAGAZINE 2008-02-28<Thu> [Vol.250]
┃S.B.D. MAIL MAGAZINE 2008-02-28
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┃KOZO KEIKAKU ENGINEERING Inc. http://www.sbd.jp
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先週、大阪で第13回SBD利用技術研究会が開かれ、関西地区の製品設計者40
名ほどが参加してくれました。
印象深かったのは、カーナビなどの設計に色々なCAEを駆使しているとお話して
くれたソニーの田中さんですが、講演の中で参加者にどんな解析をしているかと
尋ねたところ、参加者の殆どが構造解析と熱流体解析でした。
カーナビなどはパネルの見え方が重要で、設計の初期段階で光路解析をするのだ
そうですが、「SBD営業部が扱ってないから、光路解析している人が少ないね」、
と、その話題は若干飛ばしぎみでしたね。
でも、実は田中さん。私たちもSBDとは別の部門ですが、光の研究をしていたの
です。「ルミネスケッチ」というソフトウェアで、東工大の中村芳樹助教授の指
導で、「明るさ尺度値」を算出するソフトウエアを開発しました。
従来の輝度/照度は人が感じる明るさと若干異なり、出来上がった製品がなかな
か思い通りにいかなかったんじゃないですか?
このソフトを使うと、この人の感じる「明るさ」を数値化出来るので、数字でデ
ザインレビューが出来ます。
このように私たちは、外国のソフトを持ってきて売るだけでなく、大学の先生の
研究成果をソフトウェアに実装することも行っています。SBDメルマガでは、今
回から「産学ブリッジ研究紹介」コーナーを新設して、このような研究成果を紹
介していきます。
最初のシリーズは、ルミネスケッチ。5回シリーズ(の予定)です。 やさしく
書きますので、読んでみてくださいね。
[ 2008.02.28 from T.Sumiya ]
---今週の目次---------------------------
◇◆ひろこの部屋リターンズ Vol.7
シェルの自由度●箸袋で実験
◇◆統計のあれこれ Vol.2
●どれぐらいで見積もりましたか
◇◆樹脂猫の手も借りたい Vol.3
●MPI Ver6.2●新機能 その3
◇◆産学ブリッジ研究紹介 ★新コーナー
ものの見え方●輝度と照度
◇◆ユーザーフレンドパーク Vol.7
●焦らないで!
◇◆役にたたない海外情報 Vol.4
●乾杯の話(後編)
◇◆イベント情報
●粒子法最前線セミナー
... ひろこの部屋 リターンズ Vol.7 .............................................
シェルの自由度●箸袋で実験
こんにちは、ひろこです。高校時代に所属していたダンス部では、表現力を高め
るため身体の柔軟性が問われました。体の関節が自由に動けばそれだけ多くのポー
ズをとることができます。例えばエクソシストの真似とか。
FEMの関節となる節点も自由度として移動範囲が含まれています。この自由度は
要素ごとに異なりますが、ソリッドの場合はXYZの並進方向、シェル要素はこれ
に加えて回転の2自由度が追加されます。ここで、追加される回転自由度はシェ
ル平面内の回転を除く2自由度となります。
それではここで、回転自由度を擬似体験してみましょう。割り箸と箸袋を想像し
てください。割り箸は先端を持っても曲がりませんが、箸袋は端を持つと反対の
端が重力に従って傾げます。箸袋をシェル要素に飛躍するなら、傾げた挙動は持
ち手部分の回転自由度といえるでしょう。
次に、持っている縁の真ん中を親指でU字に凹まして箸袋が曲がらないように努
力してください。割り箸ほど真っ直ぐにはなりませんが、先端の移動量は減りま
すよね。このように、シェル要素の回転自由度を固定すると曲げ方向の強度が増
します。
シェル要素の回転自由度、ちょっと面倒と思うかもしれませんが「習うより慣れ
よ」です。使ったことのない方は、これを機にチャレンジしてみてはいかがです
か。
[ 2008.02.28 from H.Horiuchi]
... 統計のあれこれ Vol.2 ............................................................
●どれぐらいで見積もりましたか
こんにちは、行武です。前回、皆様に以下のことを質問しました。
「東京駅から新大阪駅までの直線距離は、どれぐらいだと思いますか?」
さて、最小値、最尤値(もっともあり得そうな値)、最大値の3点で見積もりま
したでしょうか。見積もっていない方は、ササッと見積もってみて、以下の回答
をご覧ください。
東京駅から新大阪駅までの直線距離は、400kmです。最尤値:400kmで、ずばり正
解された方は、素晴らしい距離感の持ち主です。正解がこの間にあった方は、う
まく見積もれたといえるでしょう。
しかし、その幅が問題です。例えば、最小値:400km、最尤値:600km、最大値:
800kmといった具合に見積もっているようであれば、問題があります。なぜなら
ば、800kmは400kmの二倍ですよね。最低400kmはありそうだと思いつつ、最高で
800kmを見積もっており、これだと往復できてしまう距離です。
最尤値が600kmであると思うならば、その前後は±100km程度の見積もりが妥当だっ
たかもしれません。今回のようにスケールが大きな問題では、正しく見積もる感
覚(間隔)がマヒしてしまいます。
質問の仕方次第で、答えを誘導することもできます。例えば、「最大値→最尤値
→最小値」と、「最尤値→最小値→最大値」の質問の順番では答えが異なる可能
性があります。皆様は、どの値から見積もったでしょうか。次回も、3点で見積
もることについてもう少し考えてみます。
[ 2008.02.28 from S.Yukutake]
... 樹脂猫の手も借りたい Vol.3 ...................................................
MPI Ver6.2●新機能 その3
先週のSmaSTATION3の中で、消費者購買意欲と猫が密接に関係しているという内
容を放送していましたが、皆さんご覧になりましたか?
例えば、今までであれば「なめ猫」、「キティちゃん」がそれにあたり、そのブー
ムの後に消費者の購買意欲が高まったそうです。今、ねこ鍋や猫ブログが流行っ
ていますので、今後もそうなるかも!というところで番組が終了したのですが、
この話ははたして正しいのでしょうか?
こじつけではないですが、弊社では昨年12月から今月まで毎月MPIの大型案件
が決まり、この話も間違いではないのかも?と思う今日この頃です。
では本題だニャン。Λ Λ
(=^-^=)
MPI Ver6.2から皆様に直接影響するものとしてGUIがあります。今まではMPIと
MPAのインタフェースは別々でしたが、MPA Ver8が登場してからはMPIライクにな
り、MPAがMPIに合わせた感じがしていましたが、なんとMPI Ver6.2では現在の
MPAにインタフェースを合わせるようです。
解析結果のPとかWのアイコンが変わるのは寂しいですが、操作性が統一される
ことはよいことです。これ以外にもプロジェクトでのSDYファイルの入れ替えな
ども簡単にできるようになります。
[ 2008.2.28 from S.Maeda ]
... 産学ブリッジ研究紹介 Vol.1 ...................................................
ご存知ですか? 構造計画研究所では、「産業界と学会をブリッジする企業」と
いう創業理念のもと、国内外の学会、大学・大学院、研究所との研究活動をはじ
め、世界中のビジネスパートナーとの協働・研究開発に積極的に取り組んでいま
す。CAE以外にも、さまざまなことを行っているんですねぇ、はい。
そういった活動の一端を紹介する当コーナーのトップバッターとして、東大など
の先生と「200年住宅(=超長期寿命の住宅)」を実現する情報インフラの研究開
発なども手掛けている澤田に登場してもらいましょう。
ものの見え方●輝度と照度
最近、小さな携帯画面でメールをチェックした後に、大きな液晶TVの画面に視線
を戻すと、どうも画面の文字がぼやけて見える。昔はこんなことはなかったのだ
が、最近、歳の所為か視力が落ちてきた。
携帯やTVの画面だけでなく、身の回りのものに、ふと目をやると、今まで見えて
いたものも見難くなってきた。これから益々歳をとっていくと、もっと見難くなっ
てくるのか。そんなことを考えているうちに、製品設計には、モノとして見え方
や、空間の中での見え方も、非常に大事な側面をもっていることに気付いた。
少し調べてみると、ものの見え方は、輝度(きど)で測るそうである。良く知られ
ているのは照度。天空や太陽光、照明器具からどのくらいの光が当たっているか
を測る尺度が照度であるが、実際にモノが、どのくらいの明るさで見えているか
は、輝度で測るらしい。
最近は、LEDや有機ELなどの新しい光源が商品化されてきているが、そのような
発光体そのものの明るさを測るためには照度ではなく、輝度の方が便利らしい。
そんな輝度を、一度に面的に測れる輝度計ソフトを社内で見つけた。
その名も、Luminocam (ルミノカム)...
産学ブリッジの共同研究を進める過程で開発された測定ツールである。
Windowsパソコンに、CMOSカメラを接続して簡単に使えるらしい。 (続く)
http://www4.kke.co.jp/lumino/
[ 2008.2.28 from T.Sawada ]
... ユーザーフレンドパーク Vol.7 ................................................
●焦らないで!
こんちはー。
先週金曜日、大阪で第13回SBD利用技術研究会を開催し、多くの会員様に参加い
ただきました。ソニー田中様から設計現場での気迫こもるCAE活用事例を、生々
しい裏話を聴講者との会話の中で交えながら充実した内容で講演いただきました。
午後の各分科会セッションも熱いディスカッションに時間が足りない状況のよう
でした。回を重ねるたび、深化する研究会がとても頼もしく思えてきます。ご協
力いただいた参加者の皆さま、ありがとうございました。
社内で一人CAEを始めた頃、とにかく一番辛かったことは、メッシュ作成でもな
く境界条件でもなく、相談相手(話し相手)がいなかったこと。幸いにも、保守
契約先の技術サポートがとても親身で、いつしか技術相談だけではなく、憂さ晴
らしのためだけのぐっち愚痴な電話掛けて救われていたこともしばしばありまし
た。
そんな折、SBD利用技術研究会が発足し、そこで多くの良き相談(話し)相手に
なる仲間ができ、自分の視野がグッと広がったんです。
『そっか!しょせん社内で無理なんだから、今は救いを社外に求めよう!』
と思い、ユーザーの集まるCAE懇話会やSWJUG、いろんなソフトのユーザー会、解
析セミナー、とにかく行き倒しました。その頃、社内ではまだまだ解析を認めて
もらえるような状態ではありませんでしたから、もちろん、すべてを出張で行か
せてくれるわけがなく、休暇とって自腹参加もしばしば。。。
でも今思えば、この頃に怖いもの知らずで、いろんな有名人に声かけて噛み付い
て、多くのことを学ばせてもらったことが、今の自分の大きな財産になっている
ことは間違いないです。社内ではわかってもらえませんが・・・。
その頃、多くのベテラン人から共通に言われたけど、よくわからず、でも今になっ
てちょっと理解できること。
『焦るな!何を焦ってるんだ!まだ初めて2,3年だろ!"時間"は必要なんだよ。』
『1つづつ階段を上りなさい、1つ飛ばしで走っても、忘れ物を取りに戻ることに
なるよ』
とにかく会社の連中にCAEという業務を認めてもらうことばっかりに必死になっ
ていましたから、『焦るな!』と言われても、その意味を理解しようともしませ
んでした。
その頃からもう6年、知識も経験もまだまだ不足の未熟者ですが、自分の目指す
べき姿をぼんやり描いて、今何をすべきかを考えられるようになってきた気がし
ます。どこの馬の骨ともわからない若僧に、優しくご助言いただいた先駆者の方
々に、本当に感謝です。
同じように今、悩んでおられる方・・・
『焦らないで。地味で地道な努力はきっと報われる時がやってくるはずです』
[ 2008.02.28 from Mt.Fuji ]
... 役にたたない海外情報 Vol.4 ...................................................
●乾杯の話(後編)
前回は、それぞれの国によって乾杯の仕方が違うという話をしました。
韓国人はお酒を注ぐ前にグラスを空にすることが礼儀だと考えますし、中国人は
乾杯と言われたら全部飲み干すのが礼儀だと考えています。だから、日本人と韓
国人と中国人が混じる場でお酒を飲むと大変です。
日本人は乾杯をする前に相手のグラスを満たそうとします。韓国人は注ぎ足され
るのが嫌なのでその前にグラスを空にします。そこに中国式乾杯をされると、も
う一回グラスを空にする羽目になります。
また、韓国では焼酎やウイスキーをビールで割って飲むのが当たり前だったり、
出会いの印に自分の靴にお酒を入れて相手に飲ませたりするスゴイ接待もありま
す。
韓国や中国の人たちと飲む時には、どこの国の流儀で飲むのか、しっかり決めて
から飲むのをお勧めします。
[ 2008.02.28 from T.Sumiya ]
... イベント情報 ........................................................................
開催間近!
MPS法(粒子法)発案者の東京大学 越塚教授が語る"粒子法の現在と近未来"
●粒子がCAEを変える!粒子法最前線セミナー●東京3/3
日本SGI様/プロメテック様主催 http://www.sbd.jp/event/2008/fluidsista
有料●設計者のための構造解析技術セミナー●名古屋3/12-13
http://www.sbd.jp/event/regular/kozo
有料●CAEを使った機械設計特訓講座●東京4/22・23・5/9
http://www.sbd.jp/event/regular/oyaji/oyaji1.htm
●設計者CAE 利用技術相談会●東京・名古屋で毎月開催中!
http://www.sbd.jp/event/regular/consul
●FEMAP with NX Nastran体験セミナー●東京・名古屋・大阪で毎月開催中!
http://www.sbd.jp/product/kozo/fe.html#seminar
●設計者CAEハンズオンセミナー●東京・大阪・名古屋で毎月開催中!
http://www.sbd.jp/event/monthly/cmho
●EFD製品操作体験セミナー●東京・大阪・名古屋で毎月開催中!
http://www.sbd.jp/event/monthly/efdho
●統計解析ソフトMinitab紹介セミナー●東京で毎月開催中!
http://www2.kke.co.jp/minitab/seminar_intro.html
[ 2008.02.28 from E.Kawamura ]
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●編集後記
うちの部に新しい仲間が加わりました!フットサル好きで朴訥なエンジニアタイ
プの彼は、SBDの技術層をより厚く、よりパワフルにしてくれることでしょう。
まだちょっと緊張気味ですので、これからどんどん飲みほぐして馴染んでいって
いただこうと思います。SBD=SumiyaとBeerをDrinking 部へようこそ、おぐまさ
ん!
[ 2008.02.28 from E.Kawamura ]
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