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メールマガジンバックナンバー Vol.203
「集中工事」

SBDが毎週木曜日に無料で発行する、「SBDメールマガジン」の過去送信分のバックナンバーです。

S.B.D. MAIL MAGAZINE 2005-12-01<Thu> [Vol.203]

このメールマガジンでは、構造計画研究所のSBDスタッフから最新のCAE製品情
報や展示会などのイベント情報をお届けしてまいります。

 ┃S.B.D. MAIL MAGAZINE  2005-12-01[Vol.203]
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 ┃KOZO KEIKAKU ENGINEERING Inc.  http://www.sbd.jp
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早いもので、今年も残りわずかとなりました。12月になり東京にもやっと冬ら
しい寒さが訪れたようです。街頭のイルミネーションも心なしか寒さに後押し
され見栄えが良く感じられます。

年末といえば宝くじと集中工事ですが、当メルマガの編集長も東名高速の集中
工事に伴う渋滞につかまり、皆さんに挨拶が出来る状態ではないようです。そ
こで、急遽代筆を承ることになりました。「ひろこの部屋」のひろこです。

ここで、いつもの挨拶同様にCAE業界の話でも繰り広げられればよいのですが、
私の情報源では「和田アキ子紅白歌合戦に白組として参加」くらいの情報しか
ありません。あしからず。

初めから波乱万丈の予感ですが、今回もSBDメールマガジンをお楽しみ下さい。
          [ 2005.12.01 from H.Horiuchi ]

---今週の目次---------------------------

◇◆技術探訪
 流体力学●境界層の「剥離」
 機構解析●衝突の力学-球の衝突

◇◆構造解析よもやま話 NO.127
 ●ものづくり

◇◆ひろこの部屋 NO.62
 解析誤差●消された計算

◇◆SBD製品最前線
 樹脂流動解析●iMUG 2005 報告 最終日
 高専ロボコン●放送日程

◇◆イベント情報
 ●Pro/ENGINEER & EFD.Pro体験セミナー 他

... 技術探訪 ..............................................................................
流体力学●境界層の「剥離」
流れの下流に向かって流路の断面積が増加するような流れでは、境界層の厚さ
が増加する場合があります。このときに厚さの増加に伴って、境界層内の中で
も壁面に近い部分の流速が低下してゆきます。さらにこの変化が進行すると、
ついには逆流するような流れが発生して、大きな乱れを生じます。これが境界
層の「剥離」といわれる現象です。

円柱や球のまわりの流れを考えます。流速が十分に遅い場合は、この剥離が発
生しません。少しずつ流速を増してゆくと流れに対して円柱や球が最も膨らん
でいるあたりから、剥離が発生して流れの後方に乱れが生じます。この乱れは
流れの抵抗を増やす結果となります。

飛行機の翼においては、もしこの剥離が発生するようなことがあると、墜落し
かねない事態になるという、非常に重要な現象です。
          [ 2005.12.01 from Y.Iijima ]
機構解析●衝突の力学-球の衝突
今週は「球の衝突」について説明します。
弾性球の衝突問題を考える場合に「ヘルツの接触理論」というものがあります。
2個の弾性球(半径R1,R2、ヤング率E1,E2、ポアソン比ν1,ν2、密度ρ1,ρ2)
が静的に圧縮しあうとき、接触部分は局部変形し、接触面と呼ばれる微小表面
で接触するという考え方です。
圧縮力Fと圧縮変位(2つの球の重心の接近距離)αの関係は以下の式で表さ
れます。

F=n*α^3/2 (nは半径R1,R2、ヤング率E1,E2、ポアソン比ν1,ν2で表される
値(式は省略)) (1)

この理論は球の静圧縮のみならず、衝突における球の変形にも適用されます。
これは、球の最低次の振動モードの固有周期に比べて両球の接触時間が非常に
長い場合、振動を無視できるからです。

(1)式をさらに静的圧縮力が衝撃力に等しいという考え方から展開すると、
衝突時間tは以下の式で表されます。

t=2.943{5√2πρ/4-(1-ν^2)/E}^2/5 * {R/v^(1/5)} (v:衝突速度)(2)

この式から、衝突時間tは球の半径に比例し、衝突速度v^(1/5)に反比例するこ
とが分かります。
実際に実測値と理論値を比較した場合には、比較的よく一致はしているものの
理論値が実測値よりやや大きくなる傾向にあるようです。
弾性球の衝突の場合、剛球の衝突を反発係数で表現するのと異なり、理論的に
複雑になっていることが分かります。
          [ 2005.12.01 from K.Taguchi ]

... 構造解析よもやま話 NO.127 ......................................................
●ものづくり
構造計算書の改ざん事件では 発覚のキッカケが 審査機関の内部監査による
とのことだったが 今ひとつ釈然としなかった。

内部告発かとも思っていたが、朝日新聞の記事(1日朝刊)ではっきりした。詳
細はここでは記さない。

テレビで被害住民の方が「ものづくりに携わる人間がこんなことをするなんて。
。。」と話されていた。

私の仕事の大半は「ものづくり」を手助けするソフトウエアのサポートだが、
自分の仕事について再度点検し、気をひきしめていきたい。
          [ 2005.12.01 from K.M ]

... ひろこの部屋 NO.62 ...............................................................
解析誤差●消された計算
こんにちは、ひろこです。最近の外食の基本は日本食を気軽に食べれる居酒屋
になっています。特に、ちょっと照明の落ちたお洒落なお店にはまっています。
しかし、お洒落なお店は料理のボリュームも控えめ。それを友達と分け合って
食べるとなると、まるでデパートの試食になってしまいます。

この様に、小さなものを分割すると無いも同然となることがあります。数学の
世界では、小さな値を2乗するとほぼゼロだから無視するといった、大胆な行
動に出るときがあります。実は、この考えが線形静解析の計算にも取り入れら
れています。その為、本来は存在すべき項(値)が結果に考慮されていないの
です。

これまでに、モデル化や境界条件など様々な角度から計算誤差について考えて
きましたが、プログラム自体にも誤差の要因が隠れているため、誤差をゼロに
するのは不可能なことのようです。

最後に式の展開を割愛させていただきましたが、興味のある方は線形静解析の
プログラミングについての文献を参照されると確認できるかもしれません。
          [ 2005.12.01 from H.Horiuchi ]


... SBD製品最前線 ........................................................................
樹脂流動解析●iMUG 2005 報告 最終日
10月25日~27日まで、米国オーランドにおいてMoldflowのユーザー会iM
UG2005が開催されました。今回で最終回となります。

最終日はカナダのActivplant社のDennis Cocco氏による成形の話からスタート
しました。自動車業界の事例を中心に紹介し、特にトヨタの事例は私たちから
見ても大変興味深いものでした。

続いてユーザーセッションではGraco社がチャイルドシートの開発事例を紹介
し、解析・衝撃実験・構造解析それぞれの結果を説明されました。当日は実物
も会場に持ってきており、実際のウェルドラインの比較などを見ることができ
ました。

また、3日目のメインはNOKIA社による解析事例で、それぞれのそりについて
5ケースの問題を解き、構造解析のABAQUSへの展開までをわかりやすく説明し
ていました。

昼食に入る前には、特別講義として、12月に公開予定のMoldflow Communica
torの紹介がありました。(ソフトの内容は速報を参照)夕方からは日立製作
所の飯田様とISIDの原さん、Moldflow Japan社の宮崎さんと買い物をして、つ
いに帰国の日を迎えることになりました。帰りはデトロイト経由でしたが、飛
行機がまたまた2時間遅れてしまいました。

結局、フロリダは2日目がとても寒く、体調を壊しそうになりましたが、最終
日が晴天となり、快適な旅で締めくくることが出来ました。

次回からは11月に訪問いたしましたMoldflow社(オーストラリア)での材料
測定研修のレポートをお届けします。
          [ 2005.12.01 from S.Maeda ]

高専ロボコン●放送日程
高専ロボコン地区大会の模様は12/6から16日までのNHK深夜枠で放送が決定し
たもようです。また、全国大会は12/23に放送されます。
興味のある方はぜひエアチェックをしてください。

http://www.official-robocon.com/jp/kosen/kosen2005/program.html

そういえば昨年DVDレコーダーを購入し、最初に録画したのがロボコンのミッ
ドナイトチャネルでしたから、あれからもう1年がたったのですね。早いもの
です。
          [ 2005.12.01 from S.Maeda ]

... イベント情報 ........................................................................
●シミュレーションと品質工学を用いた製品設計セミナー●名古屋12月2日
http://www.sbd.jp/event/2005/QEseminar/QEseminar.htm

●EFD.Lab操作体験セミナー●大阪12月5日 名古屋12月20日
http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2005/efdlab1/index.htm

●Pro/ENGINEER & EFD.Pro体験セミナー●大阪12/7 名古屋12/8 東京12/9
http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2005/efdpro/efdpro_taiken.htm

●EFD.Lab無料体験ワークショップ&コンサルテーション●東京1月10日
http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2005/efdho/index.htm

●CAEおやじの構造設計特訓講座●東京1月18・19/2月3日
http://www.sbd.jp/event/2005/oyaji/oyaji1.htm

●設計者のための構造解析技術セミナー●名古屋1/25-26
http://www.sbd.jp/event/2005/kozo/index.htm

●CAEから学ぶ設計改革セミナー●エィ・ティー・システム様主催 新潟12/5日
http://www2.niigataats.co.jp/cad/cad_home.htm

●デジタルエンジニアリングセミナー●上田市マルチメディア情報センター様主催 12/5-6
http://www.umic.ueda.nagano.jp/2005/deseminar/

●関西CAE懇話会●京都12/16
http://www.cae21.org/

●SolidWorks+COSMOSWorks無料体験セミナー●キヤノンシステムソリューションズ様主催
東京・大阪各日程あり。http://www.canon-sol.co.jp/seminar/sw-seminar.html
          [ 2005.12.01 from E.Kawamura ]

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●編集後記
12月です。来年のカレンダーが町のいたるところで見かけられるようになると、
我が家で定番の月のカレンダーを探しに催事コーナーについつい足が向きます。
月もいいですが、SBDカレンダーもいいですよぉ。四季を通じて自然豊かな風
景写真が収められており、癒されること間違いなし!サンプルをお見せできな
いのが残念です。
          [ 2005.12.01 from E.Kawamura ]

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 発行責任者:角家強志 編集担当:川村榮子
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