メールマガジンバックナンバー Vol.97
「S.B.D. MAIL MAGAZINE」
SBDが毎週木曜日に無料で発行する、「SBDメールマガジン」の過去送信分のバックナンバーです。
S.B.D. MAIL MAGAZINE 2003-09-11<Thu> [Vol.97]
┃S.B.D. MAIL MAGAZINE 2003-9-11
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┃KOZO KEIKAKU ENGINEERING Inc. http://www.sbd.jp
◇◆業界あれこれ
新製品●COSMOSの新バージョン(COSMOS2004)が昨日世界同時リリース
セミナー●本誌「達人に聞く」に登場の高張さんが日本の製造業について講演
メルマガ●SBDメルマガのバックナンバー頁を更新
◇◆技術探訪
熱流体●カルマン渦列の謎に迫る-身の回りの振動する円柱
構造解析●SBD利用技術研究会の話題から(3)
機構解析●機構解析● ―「なぜ衝撃力を求めるのが難しいのか」―
熱流体●熱流体解析ソフトウェアEFD.Lab
◇◆達人に聴く 第4弾
●TCR総研 高張 研一様●その4 これからの技術屋魂について
◇◆イベント情報
●電気/構造コラボレーション 他
...業界あれこれ....................................................................................
新製品●COSMOSの新バージョン(COSMOS2004)が昨日世界同時リリース
COSMOSの新バージョンCOSMOS2004の日本語版がリリースされることが、昨日コ
スモスジャパンより報じられました。CD-ROMでの出荷開始は10月初旬の予定
ということですが、昨日から米国SRAC社(COSMOSの開発元)のホームページか
らダウンロードできるようになっています。ただし、新しいバージョンを使用
するには新しいライセンスファイルが必要になりますので、コスモスジャパン
で新しいライセンスの発行準備が整うまでお待ちいただくことになります。
新バージョンでは、買収やOEMの成果が明らかに出てきています。すなわち、
2年前にSRAC社がダッソー社に買収され、COSMOSがSolidWorks社の標準CAEと
なったこと。昨年春にDDM(機構)やFloWorks(流体)がOEMにより
COSMOSMOTIONやCOSMOSFLOWORKSとしてCOSMOS製品に取り込まれたことの成果が
幾つか見られます。
例えばCOSMOSFLOWORKSでは、解析した結果(壁面の圧力や温度、熱伝達係数)
をCOSMOSWORKSで応力解析や熱伝導解析の入力条件として使うことができるよ
うになりました。また、COSMOSMOTIONでは、SolidWorks上で作ったサブアッセ
ンブリを崩さなくても、それぞれのパーツを稼動パーツとして扱えるようにな
りました。
さらに、COSMOSWORKSでも、パーツ同士のピン結合やバネ結合など、従来のFEM
ソフトでは見られなかった機能が加わり、一段と従来型の「解析ソフト」から
「設計用ツール」へ進化しているのが見受けられます。
新製品発表会が9/12(大阪)、9/16(東京)で開催されます。是非お
出かけください。http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2003/c2004/index.htm
セミナー●本誌「達人に聞く」に登場の高張さんが日本の製造業について講演
本誌「達人に聞く」で、4週連続で「日本の将来はいい物造りしかない」とご
警鐘いただいた高張さんですが、来週開催の弊社プライベートフェアー「KKE
VIOSON」にて、「日本の製造業の復活、戦艦大和に学べ」というタイトルでご
講演いただくことになっております。既にこのセッションだけでも130名の
お申込みを頂いており、会場をカンファレンスセンターで最も大きな部屋に変
更して開催することになりました。夕方の懇親会前のゴールデンタイムでもあ
ります。
ご講演を聴かれたあと、ビールでも飲みながら高張さんと製造業の将来につい
て討論してみるのは如何ですか?まもなく締切りです。お急ぎお申込みください。
http://www.kke.co.jp/kkevision/
... 技術探訪 ....................................................................................
熱流体●カルマン渦列の謎に迫る-身の回りの振動する円柱
前回の予告を無視して(すいません)、新しいシリーズをスタートします。
「カルマン渦」です。
流体力学に興味をお持ちの方であれば、ご存じの方が多いと思います。空気や
水の流れの中に、円筒形状の物を置いたときに、円柱周りに渦が交互に発生す
る現象です。この現象は、私たちの日常生活の中で至るところで発生していま
す。ただし、それに気づくことはほとんどないでしょう。
例えば、道ばたの電柱に風が当たると、この現象が発生します。これにより電
柱は左右(風向きと直交方向)に揺らされます。台風などの強風の時には目で
確認できるかもしれません。他にも、電線、巨大な橋を支えるケーブル、川の
流れの中の橋脚、コーヒーをかき混ぜるスプーンなど、私たちの周りはカルマ
ン渦だらけです。さらには、歩いているときの私たちの体の周りにも...。
こんな身近なカルマン渦について紹介してゆきます。
次回は「渦の実験をしてみよう」です。
本コーナーの参考書:「パソコンで見る流れの科学 数値流体力学入門」 矢
川元基(やがわげんき)編著 講談社発行
[ 2003.09.11 from Y.Iijima ]
構造解析●SBD利用技術研究会の話題から(3)
前回から引き続き利用技術研究会で出された話題の一端をご紹介しています。
(質問3)
実際の形状と解析モデルの形状はちがうと思います。特にシェルモデルでの断
面変化部とかコーナー部などですが、実際の設計にはどのように活用されてい
るのでしょうか。
(返答3)
確かに異なります。形状を忠実に再現すればいいと言うものではなくて、特に
角部の応力集中などは特異点となり最大値が非常に敏感に変化します。従って、
最大応力値だけで物事を判断するのは危険です。
私たちは、設計では安全、注意、危険など応力のレンジで設計判断をします。
その場合、細かい部分は省略されますが、その合わせ込みとして形状係数のよ
うな設計時の係数を掛けて判断することもあります。その係数はやはり自分達
の経験の上で設定することになりますし、また、コーナー部のメッシュサイズ
の基準なども決めておく必要があります。
[ 2003.09.11 from N.Sahashi ]
機構解析● ―「なぜ衝撃力を求めるのが難しいのか」―
今週は先週ご説明した反発係数について「なぜ衝撃力を求めるのが難しいのか」
という部分を補足説明いたします。
衝撃力Fは、力積の定義式(F=-(mv-m'v')/Δt)により、Δtが大きいほど小さ
くなるのですが、「Δtが大きい」とはいったいどのような現象でしょうか?
例えば、卵を次の2つの床に落下させることを想像してみてください。
「①床が鉄のような硬いもので出来ている場合」
「②床がゴムのような軟らかいもので出来ている場合」
①の場合は床(鉄)が変形せず、着地とともに卵は瞬間的に割れてしまいます。
一方②の場合は床(ゴム)が変形してクッションの役割を果たします。ゴムが
非常に軟らかければ卵は床(ゴム)の中にくい込んで静止します。
つまり床に接触してから実際に静止するまでの時間が長いことになります。こ
の場合、力積の定義式からΔtが長くなり、衝撃力Fは小さくなることが分かり
ます。
反発係数は接触前の跳ね返り速度の比を定義しているだけで接触部品の材質に
よって変わる接触時間とは無関係です。COSMOSMotion、DDMでは反発係数で与
えた衝突の問題はΔtが微小な値という考え方から衝撃力Fを求めることが難し
くなるのです。
次回は衝突パラメータ(剛性、指数、最大減衰係数、くい込み)についてご説
明します。
[ 2003.09.11 from K.Taguchi ]
熱流体●熱流体解析ソフトウェアEFD.Lab
熱流体解析ソフトウェアは、現在、家電・電子機器分野を中心に最も注目され
ているソフトウェアです。その中で、EFD.Labは弊社で最も力を入れている設
計者のための熱流体解析ソフトです。ここでは、皆様にもっと詳しく、
EFD.Labを知ってもらおうということで、EFD.Labでどんな解析ができるのかを、
今までの検証事例を使ってご紹介していきたいと思います。
第一回目は、"モデル形状の変更を伴う解析"についてお話します。
最近のお客さまで、バルブの形状変更による圧力損失を調べたいというお客様
がいました。このバルブ内の流れの解析(特に形状変更による圧力損失の解析)
というのは、家電・電子機器分野の熱流体解析に次いで、ニーズの高い解析です。
こういったモデルの形状変更にともなう現象の解析に対しては、EFD.Labのモ
デリング機能が非常に役に立ちます。EFD.Labはモデリング機能として、3次
元CAD機能を搭載していましので、簡単に複数の設計案をモデルとして構築す
ることができます。
この3次元CAD機能を搭載しているのが、他の流体解析ツールとの一番の大き
な違いであり、EFD.Labの最大の利点になっています。
次回は、触媒フィルターとEFD.Labのポーラスメディア機能についてご紹介し
ます。
[ 2003.09.11 from N.Shimada ]
...達人に聴く 第4弾 ........................................................................
●その4 これからの技術屋魂について
仕事とは第三者に説明して終わるか、継続するか、必ずケジメが入るものです。
他人に説明しない、出来ない作業を"趣味"といいます。少なくとも我々は仕
事をしてその対価として収入を得ているわけです。それで飯を食っているわけ
です。これをプロといいます。
皆さんも技術屋(プロ)なわけですから自分のやっていることを善意の第三者
に説明する義務があります。相手が善意の第三者になるかどうかはみなさんの
力量と誠意しだいです。"言い散らかしの、聞き散らかしの、やり散らかし"
では双方に侮蔑と絶望感が残るだけです(ダメダ、コリャ!です)。
皆さんはIT/CAD,CAEに負けていませんか。真っ赤な色の出散らかし、
あとは誰かがなんとかするだろう?!ではダメです。赤を青になるように提案
するまでが諸兄の義務です。 戦艦大和は計算尺で設計されました。要は道具
ではないのです。皆さんの設計的センス、力量、誠意、使命感が問われている
のです。皆さんはこれからの日本を救う先駆けにならなければなりません!!
やるべきことは山ほどあるはずです。
"男はタフでなければ生きていけない! 優しく!なければ生きていく資格が
ない" ぼくの好きな言葉です。・・・・・・・ これで おわり!!
追伸:まだまだおやじは、イヌのツラ見て涙ぐんでいるわけにはイカンのです。
(ど~する、アイフル)
追伸2:皆さんにひとついいことを教えましょう!背筋をまっすぐ伸ばして大
きく息を吐き切って、両手をぐっと握り締めて"俺はやる!!"と、そのダラ
ケキッタ!体に言い聞かせるのです。やればやるほど効きます。誰にでも効き
ます。"イヌを見て涙ぐんでいるおやじ"にも"茶髪のあんちゃん"にも効き
ます。ハイ!
追伸3:皆さん、KKE Vision 2003 でお会いしましょう!!
追伸4:このシリーズを書くことを薦めてくれた構造計画研究所の角家さんと
川村さんに心から感謝いたします。
[ 2003.09.11 from K.Takahari ]
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高張さん、ご連載ありがとうございました。
限られた誌面ですので、語り尽くしてただけない部分がいろいろあったかと思
います。このメルマガを読んでもっと深くお話を聞きたい、と思う方は冒頭に
もご紹介したKKEVisionにおいで下さい。実際にお会いして、より魅力を感じ
ていただけるはずです。お申込みはお早めに。
http://www.kke.co.jp/kkevision/
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... イベント情報 ..............................................................................
●COSMOS2004新製品発表会●大阪9月12日 東京9月16日
http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2003/c2004/index.htm
●KKE Vision2003●9月17日
http://www.kke.co.jp/kkevision/
●電気/構造コラボレーション●大阪10月7日
http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2003/ccwefd/index.htm
●流体技術セミナー●東京11月5日名古屋6日大阪7日
http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2003/flowts/index.htm
●MSC.N4W体験セミナー●東京9月24日 大阪9月10日
http://www3.kke.co.jp/cae/taiken/home.htm
●EFD.Lab, COSMOSFloWorks入門セミナー●9月16日
http://www.fluid.co.jp/docs/seminor_diary.htm
[ 2003.09.11 from E.Kawamura ]
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●編集後記
ヒップホップを聴いて、やはりこの楽しさにはかなわないと思っていた矢先に
オペラを見に行きました。小さな舞台なので演奏は4,5人だったのですが、
歌よりも何よりも、バイオリンの音色があまりにも美しいのでどきどきしてし
まいました。音楽にどれが一番なんてないということにやっと気付きました。
[ 2003.09.11 from F.Kawasaki ]
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