メールマガジンバックナンバー Vol.95
「S.B.D. MAIL MAGAZINE」
SBDが毎週木曜日に無料で発行する、「SBDメールマガジン」の過去送信分のバックナンバーです。
S.B.D. MAIL MAGAZINE 2003-08-28<Thu> [Vol.95]
┃S.B.D. MAIL MAGAZINE 2003-8-28
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┃KOZO KEIKAKU ENGINEERING Inc. http://www.sbd.jp
◇◆業界あれこれ
構造・流体●COSMOSFloWorks(流体)とCOSMOSWorks(構造)の連成解析が可
KKEVISION●詳細Webオープン!
◇◆技術探訪
熱流体●飛行機はなぜ飛ぶことができるのか-非圧縮性・非粘性流体
構造解析●SBD利用技術研究会の話題から(1)
プラスチック●最近の検証事例から その13「ランナーバランス」
◇◆達人に聴く 第4弾
●TCR総研 高張 研一様●俳句的技術論
◇◆イベント情報
●COSMOS2004新製品発表会 他
◆◆◆◆◆◆「設計者CAE」の社内推進事例を紹介◆◆◆◆◆◆◆[PR]◆◆
◆◆◆◆◆◆講演者 松下電器産業 電化・住設社 森脇信康 様◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆「家電商品におけるデジタルものづくり」◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
第2回SBD利用技術研究会(大阪開催)の基調講演としてご講演いただきます
◆日時:9月2日(火)10:00~ 懇親会17:30
◆場所:大阪産業創造館
◆会費:無料(設計者向けCAEをご利用の方ならどなたでもご参加できます)
◆申込み/詳細 【会員】研究会HPから→http://www.sbd.jp/lab/index.htm
◆【会員でない方】①会員に登録後、参加申込み
◆②会員資格のない方の基調講演のみの参加も受付けております
...業界あれこれ....................................................................................
構造・流体●COSMOSFloWorks(流体)とCOSMOSWorks(構造)の連成解析が可能
若干フライング気味の情報ではありますが、まもなくリリースが予定されてい
るCOSMOS2004から、構造解析のCOSMOSWorksと流体解析のCOSMOSFloWorksの連
成解析が可能になります。COSMOSFloWorksは、独Nika社で開発された製品で、
1999年秋にFloWorks99として発売されました。SolidWorksの初の流体解析ソフト
としてSolidWorksユーザの間に一揆に普及し、わずか2年で世界で600ライセン
ス、日本で100ライセンスが出荷されました。
2002年春にSolidWorks社とNika社の間でOEM契約が成立し、COSMOSFloWorksと
して販売されるようになりましたが、シリーズ名こそ同じCOSMOSであっても当
時はまだ別々のソフトウェアで、構造との連成解析は出来ませんでした。
今回のリリースで、例えば、流体の影響で部品がどう変形するか(壁が流体か
ら受ける圧力分布や、温度による部品の収縮、膨張)を見るために流体解析で
計算した結果の壁の温度分布を転送することが出来るようになります。
また、固体と流体の界面の熱の伝わり方を示す熱伝達率は流速などの影響を受
けるため、自然対流などでは特に導くのが大変ですが、COSMOSFloWorksで計算
すればその分布まで、正確にCOSMOSWorksに取り込むことが可能になります。
なお、9月12日、16日にCOSMOSファミリー2004の新製品発表会がございま
すので是非お越しください。
http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2003/c2004/index.htm
[ 2003.08.28 from T.Sumiya ]
KKEVISION●詳細Webオープン!
構造計画のプライベートフェアー、KKEVISIONの専用ホームページがオープン
しました。基調講演は以前よりご案内している通り東大の藤本教授です。午後
は6つのセッションに分かれ、SBDや生産管理、通信、建築他さまざまな分野のセ
ミナーを開催します。
SBD関連のセミナーは、以下の通り。
・ソリッドワークスジャパン 金谷氏「計者を支援するデザインソリューショ
ンの重要性と3D徹底活用」
・高岳製作所 高平氏「設計者向けCAEには実測データは不要か?」
・Kelphil 長谷川氏「フィリピンに於ける海外設計組織の経営と新ビジネス形態」
・大塚商会 安田氏「設計部門のIT化のために~構成管理とエンジニアリングBOMの必要性~」
・TCR総研 高張氏「日本製造業の復活、戦艦大和に学べ、CAD/CAEの活用」
詳細はこちらからどうぞ:http://www.event-info2.com/kkevision2003/index.html
[ 2003.08.28 from E.Kawamura ]
... 技術探訪 ....................................................................................
熱流体●飛行機はなぜ飛ぶことができるのか-非圧縮性・非粘性流体
今回は、本題と離れますが、前回のベルヌーイの定理を簡単にするために仮定
した「非圧縮性」と「非粘性流体」について説明します。といっても、これら
については既に、以下の号で説明しています。こちらを参照ください。
「圧縮性」と「非圧縮性」:[SBD MAIL MAGAZINE 2003/03/20]vol.74
「粘性流体」と「非粘性流体」:[SBD MAIL MAGAZINE 2003/03/06]vol.72
圧縮性について。空気の場合、約100m/s以上の場合圧縮性の影響が無視できな
くなります。ジャンボジェット機の最高速度は約270m/sにもなるそうです。当
然、圧縮性の影響が無視できませんが、揚力が発生する仕組みを説明する上で
は、必要無いため無視して考えます。
「粘性流体」、「非粘性流体」について。水や空気の場合は、粘性が小さく、
これを無視して「非粘性流体」として扱っても、問題がない場合が多いです。
今回も無視して考えます。
次回は「揚力が発生する仕組み」です。
本コーナーの参考書:「パソコンで見る流れの科学 数値流体力学入門」 矢
川元基(やがわげんき)編著 講談社発行
[ 2003.08.28 from Y.Iijima ]
構造解析●SBD利用技術研究会の話題から(1)
本メルマガでもご案内をしていますが、第1回SBD利用技術研究会を去る5月22
日に行い、第2回目を来る9月2日に行います。これから数回に渡って、これら
利用技術研究会で出された話題の一端をご紹介していきたいと思います。
(質問1)
線形解析ツールで接触解析をしているが、接触面はズレることはできるのか?
(返答1)
はいできます。線形ツールであっても接触面の滑り(ズレ)や分離など可能で
す。摩擦係数も入れられるものがあります。但し、線形解析ツールではあくま
で、変形前の形状のみを考慮していますので、初期形状と変形(ズレ)後の形
状があまり変わらない場合(微小変形)に可能です。
とくに接触力方向が変形後に大きく変化するような場合は不適切な解を導きま
す。そのような場合は、非線形(大変形)ツールが必要になります。大変形を
扱うことができれば形状変化を逐次更新していきますので、接触方向の変化に
も対応できます。
COSMOSWorksでは、微小変形ツールの中に大変位オプションがあります。これ
は、まさに上記の「不適切な解を導きます」の場合を改善してくれるものです。
しかし、一般的な非線形ツールではないので補助的な機能と捕らえた方が良い
でしょう。
[ 2003.08.28 from N.Sahashi ]
プラスチック●最近の検証事例から その13「ランナーバランス」
先日あるお客様から24個取りの多数個取りがうまくいかないというご相談を
受けました。弊社で確認したところ片側12個(両側24個)という一列配列
でちょっと難しそうでした。お客様の要求としては現在の廃材を減らし重量を
軽減させたいということもあり、さらに頭を悩ますこととなりました。
結局いくつかのアプローチからそのレイアウトが無理なことを証明し、代替え
案を提案しました。更に解析後のサマリーを使って材料使用量を比較し、お客
様の要求に合うか確認しました。
本来MoldflowのようなCAEソフトは、このような比較を行いかつ、改善案を導
き出す1つのツールであることを理解していただきました。
[ 2003.08.28 from S.Maeda ]
...達人に聴く 第4弾 ........................................................................
●TCR総研 高張 研一様 ●その2 俳句的技術論、物が壊れるということ
俳句と聴くとなんだか古臭くて自分には無縁だと思われる人がおられるかもし
れませんが、そうではありません。これからの技術屋の一般教養だと思ってい
ます。
わが"恩師"林先生は酒を飲むとよく「高張君、物をよく観る(Observe)の
だ,見る(See, Look, Watch)ではない!観るには相手に対する愛情がある。
観る、から相手が答えてくれるのだ!それを駄文でなく俳句にしろ、そしてそ
れを絵に描け!」とおっしゃいました。最近ようやっとそのおっしゃっていた
"重さ、深さ"がわかってきました!。
俳句とは5,7,5わずか17文字で自然、人事を表現します。そのために無
駄を徹底的に削ぎ落とします。削ぎ落としたあとに新たな感動と気づきが湧い
てきます。これはいい技術屋になるため必要条件だと思います。
いい設計とは最悪を予想してあらかじめ最善を尽くすことです。100点といか
なくても、75点だったら残り25点を肝に銘じて打って出ることです(Try
& Error & Try の精神)。
まず与えられた材料の強度特性を確認する。目的にあった機能、性能、形状を
考える。造り易さも考える。この形の中を力はどう流れるのか(応力)、力は
どこに向かって流れるのか(隣接部材との結合の仕方、拘束条件)、いつどこ
で最大になるのか、力も材料も変化するするという現実に立ってこの材料特性
で耐えられるか、余裕はどのくらいあるかを考える。こいつの寿命を完っとう
させるためにはどうすべきかを全身で考える。
すべての物(人間も含めて)は壊れます。寿命があります。色即是空です。壊
れてもいいのです。ただ突然壊れるのがいけないのです。予測がつけばいろん
な手が打てます(疲労・破壊力学)。
技術とは工学的合理性を介しての自然との対話(神といってもいいでしょう)
です。物が壊れるとき、神は我々の言い訳は聞いてはくれません。
線形解析で徹底的に技術的、設計的センスを養うこと。これを武器として現場
的、物造り的(Multi-Physics的)現象に非線形解析で立ち向かうことです。
このプロセスをしっかり身に付けないと大きな過ちを起こしかねません!!は
じめのうちはほとんど蹴られます。上手くいきません、いいのか悪いのか分り
ません。でもこんなことにメゲてはいけません。工学的合理性のみが神との対
話の手段なのですから!
[ 2003.08.28 from K.Takahari ]
現在「達人に聴く」に連載いただいている高張さんに直接お会いいただけます!
弊社プライベートショーで講演をされるのですが、会の終了後には懇親会もあ
りますので、"おやじ"の話を生で聞きたい方、おやじにカツを入れてほしい
方は、ぜひどうぞ。http://www.kke.co.jp/kkevision/
追記:このメルマガに入稿いただくのをきっかけに、何度か高張さんとやり取
りをさせていただいてます。その際、高張さんはいつも文末に俳句を添えてお
送りくださるのですが、その中の1つを皆さんにもご紹介しましょう。
暑き日の 夕暮れの道 蝉時雨
みなさんも一句、読まれてはいかがですか?傑作ができたらぜひメルマガ宛に
お送り下さい。
[ 2003.08.28 from E. Kawamura ]
... イベント情報 ..............................................................................
●COSMOS2004新製品発表会●大阪9月12日 東京9月16日
http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2003/c2004/index.htm
●SBD利用技術研究会●大阪9月2日
http://www3.kke.co.jp/sbd/lab/index.htm
●KKE Vision2003●9月17日
http://www.kke.co.jp/kkevision/
●MSC.N4W体験セミナー●東京9月24日 大阪9月10日
http://www3.kke.co.jp/cae/taiken/home.htm
●関西CAE懇話会●8月29日
http://www.cae21.org/index.htm
●EFD.Lab, COSMOSFloWorks入門セミナー●8月26日
http://www.fluid.co.jp/docs/seminor_diary.htm
[ 2003.08.28 from E.Kawamura ]
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●編集後記
世界陸上のお陰で睡眠不足が続いています。今回はパリへ行かなかったことを
後悔するほどおもしろいです。長距離の駆け引き、短距離の一瞬のドラマ、跳
躍の華やかさ、投擲のダイナミックさなど色々な魅力がある上に、日本人の活
躍も生で見れます。8月31日までなのでお見逃しなく。
[ 2003.08.28 from F.Kawasaki ]
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○ご意見・ご感想
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