メールマガジンバックナンバー Vol.77
「S.B.D. MAIL MAGAZINE」
SBDが毎週木曜日に無料で発行する、「SBDメールマガジン」の過去送信分のバックナンバーです。
S.B.D. MAIL MAGAZINE 2003-04-10<Thu> [Vol.77]
┃S.B.D. MAIL MAGAZINE 2003-4-10
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┃KOZO KEIKAKU ENGINEERING Inc. http://www.kke.co.jp/sbd
◇◆業界あれこれ
セミナー●「SBD利用技術研究会」の企画に参加しませんか?
ユーザー事例●北九州高専がCAEを使ってロボコンに勝ったわけ
◇◆技術探訪
熱流体●「層流」と「乱流」
プラスチック●Moldflow 国際ユーザー会 その2
◇◆達人に聴く
●コマツ 小方 康弘 様 Vol.5「おいしいご飯は炊けますか」
◇◆構造解析よもやま話 NO.50
●キーワード:数値計算(5) ウエーブフロント法
◇◆イベント情報
●熱対策技術展 他
...業界あれこれ....................................................................................
セミナー●「SBD利用技術研究会」の企画に参加しませんか?
ソフトウェアの「価値」は何で決まるでしょう。同じソフトウェアを使ってい
ても、使い方の良し悪しで、「利用価値」は全く違ってきます。設計品質を上
げるためにはCAEを設計に持ち込むことが有効だと多くの設計者・経営者が
気づいていますが、上手に使っている会社は決して多くありません。
CAEは優秀なエンジニアが居なくても設計できる魔法のツールではありませ
ん。優秀なエンジニアはCAEの「利用価値」を高められますが、そうでない
エンジニアは「購入価格」より安い価値しか引き出すことが出来ないでしょう。
弊社はユーザ様に「利用価値」を高めていただくために、「利用技術研究会」
を発足します。第1回目の「研究会」は5月22日(木)に弊社東京オフィス
で行いますが、よりユーザ様に役立つ「研究会」にするために、企画や運営は
ユーザ様を主体とした幹事会で行うことにしました。
「利用価値」を高めることに熱心なユーザ様、是非この幹事会に参加していた
だけないでしょうか?会議は原則メーリングリストを使って行いますが、第1
回のオフ会(オフラインミーティング?)を4月18日(金)に東京で行いま
す。ご賛同いただける方は是非ともお声かけください。 →sumiya@kke.co.jp
詳細はこちら→http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2003/sbdgr/index.htm
ユーザー事例●北九州高専がCAEを使ってロボコンに勝ったわけ
本日、手元に届いた「機械設計5月号」(日刊工業新聞社発行)に、高専ロボ
ットコンテストに優勝した北九州高専の先生が書いた記事が載りました。
学生たちにバーチャルカンパニーを経営させ、CADとCAEを使ってどうやっ
てロボコン優勝までたどり着いたのか詳しく書かれています。
(以下抜粋)
CADとCAEを導入する前の学生は、壊れた原因を追究することもなく同じ
ものを作り直し、動かすとまた壊れ....(中略)しかし、導入後は壊れる原
因を設計の段階で追求できるようになった。失敗して本当に困っている学生に
は、学習のチャンスがくる。授業のときとは比べものにならないほど彼らは真
剣になる。
また、このようなロボコンに取組む姿が東宝系で映画化されます。
「学生の落ちこぼれ高専学生が、ひょんな事からロボコンを目指すことになり
......大会を通じて、友情と恋を育みながら輝いてゆく。」
詳しくは東宝のホームページでご覧ください。
http://www.toho.co.jp/movienews/0211/06robocon_eh.html
[ 2003.04.10 from T.Sumiya ]
... 技術探訪 ....................................................................................
熱流体●「層流」と「乱流」
「層流」と「乱流」。これも流体力学では、非常に重要な事柄です。「層流」
とは秩序のある整った流れ、「乱流」とは小さな渦を伴った時間的にも空間的
にも一定でない乱れた流れです。
水道の蛇口から出る水流では、水量が少ない内は層流です。水流の反対側(=
流しの壁)の模様がきれいに見える状態です。水量を多くすると流れに細かい
渦を伴うため、反対側の模様が乱れます。その流れが「層流」か「乱流」にな
るかは、「レイノルズ数」によって判断できます。これについては、次回ご紹
介します。
世の中の流れはほとんどが「乱流」であり、むしろ「層流」というのは特殊な
流れの状態であるといえます。COSMOSFloWorksおよびEFD.Labではデフォルト
で乱流を考慮しています。特に層流として計算する場合にはオプションを選択
することができます。
本コーナーの参考書:「パソコンで見る流れの科学 数値流体力学入門」 矢
川元基(やがわげんき)編著 講談社発行
[ 2003.04.10 from Y.Iijima ]
プラスチック●Moldflow 国際ユーザー会 その2
4月1日~3日まで、米国ピッツバーグにおいて開催されたInternational
Moldflow User Group Conference参加報告その2です。
1日目の午後は、Moldflow社 Murali Anna-Reddy氏によるMPIVer4.0および4.1
の新機能紹介から始まりました。話しの冒頭昨年のSIGで討論された要望や改善
がこのバージョンでどれだけ反映されたかという説明があると、会場は大きな
拍手に包まれました。 続いて初日のメインイベントMPISIGがスタートしまし
た。約64項目にのぼる議題があがり意見交換が行われましたが、メッシュの改
善や解析結果に関する内容に話題が集中しました。
2日目は英国Bradford大学のPhil Coates教授による基調講演から始まりまし
た。教授は様々な実験を通して今後あるべき成形機の姿を紹介されました。そ
してこの日のメインイベントはMPA SIGでした。はじめは参加者がとても少な
くちょっと不安でしたが、実際は30分もオーバーして終わりました。話し合わ
れた内容も、データの読み込み、STLの品質、内部メッシュの強化、厚肉分
析の機能搭載、樹脂選択Wizardの搭載、解析結果の改善、レポート機能の強化
等がありました。
~前回もお話したようにMoldflow社はこれらの意見を参考に次バージョンの検
討を行うもので全てを採用するわけではありません。~
次週はMoldflow 国際ユーザー会 その3 最終日のご報告です。
[ 2003.04.10 from S.Maeda ]
... 達人に聴く .................................................................................
● コマツ 小方 康弘 様 Vol.5「おいしいご飯は炊けますか」
小方さんは例え話の名人です。「おいしいご飯を炊けない人においしいフラン
ス料理が作れるわけがないように、簡単な形状のブラケットの応力集中すら
FEMで解析出来ない人が、より高度な流体解析や運動解析をやっても設計者が
信じてくれるわけが無い。だから、私はFEMを設計が信用してくれるようにな
るまでの7年間、FEM以外のCAEはやりませんでした。」と振り返ります。
そして、FEMが設計者に定着し始めた頃のある技術会議で、開発部門のトップ
の方が「最近、応力は赤や黄色の色で見られるようになったが、風の流れや騒
音もこんなふうに色で見られないのか・・」とおっしゃるのを聞いた時、小方
さんは「よし、FEMは設計に定着しはじめた、これからはFEM以外のCAEも設計
に役立つようにしていこう」と即座に流体解析・振動解析・機構解析・運動解
析・衝突解析というようなFEM以外の解析に着手されたそうです。
また、ちょうどこの頃、コマツで3D_CADを導入する事も決まり、所属する設
計部署への3Dの導入・推進を小方さんが担当することになりました。CAEの適
用範囲を拡大していきたいと思っていた小方さんにとって、3Dも広い意味の
CAEのひとつで、この時期に3D推進担当になったことは願ってもないことだっ
たそうです。
「3D/CAEの操作を習得しても3D/CAE自体が考えてくれるわけではありません。
実際の機械の使われ方を考えて、どの様な条件で、どのような事前検討をして
おくべきかということが設計で一番重要なことで、3D/CAEはその検討手段の
一つでしかありません。
3D/CAEを使えるということと、CAEの結果から実際に設計に役立つ結論が出せ
るということは別次元の問題で、これはワープロが使えても良い文章が書ける
とは言えないことと同じです。だから、設計に活かせる解析をするためには、
解析する対象の製品についての十分な知識を持ち、的確な検討が出来るような
設計的眼力を持つ必要があるのです。」ということを、CAEを実施していくう
えでの心構えとして強調されていました。
「日々多くの検討が必要な設計者にCAEを活用してもらうためには、設計業務
を知っている解析担当者を設計に配置し、必要に応じて設計者をサポートする
べきです。メッシュはどうやったら簡単で精度の良い形状になるのか、荷重条
件、拘束条件はどうつければ実際の状態をうまく表現できるのか、そして、実
際と近い検討状態をいかに簡略なモデルで作れるか、これが私のグループのノ
ウハウです。」この方針の元、現在はサポートスタッフ3名の体制で設計のた
めの解析をバックアップしているそうです。
お伺いした金曜日は「No残業デー」だったそうで短い時間の取材しか出来なか
ったのですが、小方さんは終始本当に楽しそうにお話しをされ、CAEに対する
自信とプライド、愛情を持って自分の業務に取り組まれている様子が良く分か
りました。
今回の連載では伺った内容のうち、ほんの少ししか皆さんにお伝えすることが
できませんでしたが、小方さんのお話を聞きたい方は5月22日の「第1回SBD技
術交流会」に是非お越しください。小方さんは午前中の基調講演をされる予定
ですので、皆さんに生の迫力を味わっていただけるはずです。
[ 2003.04.10 from E.Kawamura ]
... 構造解析よもやま話 NO.50 ............................................................
●キーワード:数値計算(5) ウエーブフロント法
20年程前にFEMシステムの開発で、この方法のプログラミングをおこなったこ
とがあります。
ご興味のある方は、以下をご覧ください。
http://www3.kke.co.jp/msc_kozocae/KOZOCAE50_278.pdf
[ 2003.04.10 from MSC技術室 K.M ]
... イベント情報 ........................................................................
●はじめての構造・機構CAEセミナー●4月22、23、24日
http://www3.kke.co.jp/sbd/event/2003/invseminar/index.htm
●MSC.visualNastran for Wondows体験セミナー●大阪4月16日 東京23日
http://www.kke.co.jp/major/soft/mscwelfm.htm
●熱対策技術展●4月16日(水)~18日(金)
http://www.jma.or.jp/tf/
●大塚商会京都支店オープニングセミナー&フェア●4月17日
http://it.e-otsuka.com/kyoto/
●EFD. Lab, COSMOSFLOWORKS入門セミナー●
http://www.fluid.co.jp/docs/seminor_diary.htm
●機構解析ツール・無料体験セミナー●
http://www.imao.co.jp/imc/training-curr.html#cae-t
[ 2003.04.10 from E.Kawamura ]
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●編集後記
週末に祖父が下田へ招待してくれました。海の向こうの夜空はほんの少し明る
みのある濃紺で東京のどす黒さとあまりにも違ってとてもきれいなので感動し
ました。22世紀くらいには都会でも夜空に見とれてしまうようになればよいの
ですが。
[ 2003.04.10 from F.Kawasaki ]
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