
今回は弊社Moldflowユーザー様であるデュポン株式会社エンジニアリ
ングポリマー事業部の深田様にお話をお伺い致しました。
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1.デュポン株式会社の概要と製品
深田様: 弊社は、昭和36年 「デュポン ファーイースト日本支社」として
設立されました。
現在では国内17社の合弁事業体を持ちます。エンジニアリングポリマー事業部
においては、日本国内の様々な顧客向けにPA, POM,PBT,PET, LCP等の製造販売を
行っております。
構造計画: 御社での得意な分野などがあればお教えください。
深田様: デュポンエンジニアリングポリマー製品は自動車、電気電子機器など
の用途に特に強みをもっています。耐熱性に優れるという製品の特色がこれら
の用途に安定した需要がある理由と考えます。もちろんこれら以外の分野~例
えば一般消費材や工業機械用部品~にも幅広くご使用頂いております。
構造計画: 御社といえばデュポンTM ザイテル(R)ナイロン樹脂があった
と思うのですが。
深田様: ええ、エンジン周りを中心にした自動車用途や、コネクター、また工
業用ファスナーオフィス家具等に多く使われております。
構造計画: ところで最近の市場はいかがですか?
深田様: アジアのエンプラ市場に関しては年6%程度成長していると思われます。
IT不況もあって2001年度はマイナス成長となりましたが昨年は回復しまし
た。日本の市場については微増といった程度ですね。
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2.中国市場について
構造計画: 中国市場についてはいかがでしょうか?
深田様: 前回述べたように日本の市場がほぼ横バイまたは微増程度という原因
は、今や世界の工場と言われる中国への生産シフトにあると考えています。
日本企業の中国への生産シフトは今後更に活発になると思われます。デュポン社
では香港、上海や北京に営業拠点を、また深センに工場、技術サービス拠点を置
き対応しています。
構造計画: 弊社のユーザー様でも中国とやりとりしたり現地でMPAを導入して
作業させたいといった相談が増えています。御社の中国へのアクセスはどうです
か?
深田様: デュポン社では日本のお客様が海外進出する場合は、現地のデュポン
社と共同して日本のデュポン(株)も営業支援や技術支援等を行います。
構造計画: なるほど中国で量産させるのであってもデュポン社全社にとっては
大きなマーケットということですね。ところでお客様の特徴で何かございますか?
深田様: お客様は、コンシューマー製品、電気・電子製品、自動車関係と多岐
にわたります。
これまでは、日本で開発されたものが単純に中国で量産化されるといったケース
が主でしたが、最近では開発の一部、又は全てを現地で手がけるといったケース
が増えてきています。
今後は、現在機能を拡充している深センの研究所において、これらの開発支援を
行っていくことになります。
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3.最近の動向とMoldflow
構造計画: Moldflow を導入して何か効果はございましたか?
深田様: 最近、ある家具メーカー様の開発案件においてMoldflowで流動解
析を行ったところ、かなり現実に近い結果を得ることができました。
Moldflowは製品設計や金型設計上の考察点をビジュアルに見ることが可能です。
プラスチック原料販売という立場にある我々としても、製品設計や金型設計上の
問題点を、事前にお客様に理解していただけるということは重要なことですか
ら。しかしその反面、解析結果をどのように評価するのか、という難しい点もあ
ります。
構造計画: そのご意見はよくあります。 一般的に流れやウェルドなどを確認
するのみに使われているケースが多いのですが、実際はバランス、ヒケ、バリ
まわりこみ、ためらいなどの現象も評価できます。反りについてはいかがですか?
深田様: ええ、特に反りのご相談は多く、Moldflowを始めとした解析システム
に加え、独自のノウハウで対応しています。解析精度についてもお客様からご評
価を頂いております。
構造計画: 最後になりましたが、最近の業界での動向や御社のお考えを
お聞かせいただければと思います。
深田様: 日本のエンプラ業界の動向としても、やはり中国を中心としたアジアでの
製造拠点の強化があげられます。デュポン社でも同様に、中国における製造拠点
の強化を進めています。
あとは、環境問題に関するお客様からのお問合せが多くなっているのも最近の特
色でしょうか。
ノンハロの難燃グレードや、日本の「グリーン購入法」に対応可能なリサイクル
グレード等へのご要望があります。これらについては、製品開発を含め対応中で
す。
構造計画: 今回はありがとうございました。
注)ザイテル(R)は米国デュポン社の登録商標です。
(2003年3月 SBDメールマガジンNo.73~75 記事抜粋)